八木隆太写真展「蜃気楼」(ニコンサロンbis大阪)


本展のテーマは「人を見る」である。

人は人と接する際、先入観を持った眼で人と接しがちなのではないかと作者は思っている。

それまで経験してきた出会いや人間関係から、または表面的な印象や思い込みから、勝手にイメージを作りあげ人間性を決めてしまうが、関係を重ねて深めていくうちにもともと抱いていたイメージは消え、全く逆のイメージに変わってしまうという経験は誰しも覚えがあるかもしれない。

経験や視覚的なイメージで人間性を計ることは難しいだろう。人は真っ直ぐにモノを見る眼を持って生まれてきても、年齢や経験を重ねていくと斜めにモノを捉えるようになってしまう。幻を見るような眼では、本質を見落としてしまう可能性があるのではないかと考える。

展示する予定の作品は、実際には人を写したものではなく、住宅地を歩き、建物を写し撮ったスナップ写真だが、テーマ通りのイメージに構成した。モノクロ33点。

(写真展情報より)

  • 名称:八木隆太写真展「蜃気楼」
  • 会場:ニコンサロンbis大阪
  • 住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 開催日:2012年11月15日~2012年11月21日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休



(本誌:武石修)

2012/11/1 00:00