マルコ・ベルナスキ写真展「BIOPHILIA」(72Gallery)




2012年2月、マルコ・ベルナスキは、芸術や人文学における優れた功績から、イタリアの外務省および文化財・文化活動省が任命する“Ambassador of Italian Excellence in the World”(世界におけるイタリアの卓越大使)に任命されています。

彼の最新作品「プラセボ(偽薬)」は2011年に第54回ヴェネツィア・ビエンナーレで、その後、サンクトペテルブルク、ブエノスアイレス、ローマ現代アート美術館にて展示されました。ベルナスキがピューリッツァー・センターと共に制作した過去の作品は、世界報道写真大賞を含む複数の賞を獲得しています。

マルコ・ベルナスキは東京で初めて、現在制作中の作品「バイオフィリア(生命愛)」を発表する予定です。

私たち全員が人類としてさまざまな方向感覚の喪失を経験していますが、その結果として自然と結びつくのだということが、このプロジェクトでは取り上げられています。つまり、構造的な危機に陥っているこの独特の時代、私たちのDNAの進化がもたらす本能的な現象として、さまざまな方法で自然と取り組む人たちがいることが表わされています。

「バイオフィリア」はビジュアルアートの従来の境界を越える、実に野心的なプロジェクトです。そこにはさまざまな美術館や都市のインスタレーション、地域的・教育的イベント、アルゼンチン人女優フリ・セタが主役を演じるショーが含まれる予定です。プロジェクトの全容は2014年半ばに発表される見込みですが、参加型の視点の下で構想が練られているため、観客による寄与も歓迎されることでしょう。

Tokyo Institute of Photographyならびに72Galleryは、マーク・プルーストが監督する「バイオフィリア」の写真展を開催致します。公開講義では作者自身が今回のプロジェクトと制作についてお話しする予定です。

(写真展情報より)


  • 名称:マルコ・ベルナスキ写真展「BIOPHILIA」
  • 会場:72 Gallery
  • 住所:東京都中央区京橋3-6-6エクスアートビル1階
  • 会期:2012年11月7日〜2012年11月25日
  • 時間:12時〜20時(水曜〜金曜)、12時〜19時(土曜・日曜・祝日)
  • 休館:月曜・火曜

(本誌:折本幸治)

2012/10/24 00:00