写真展「新田次郎の愛した山々」−富士山からスイスアルプスまで−(FUJIFILM SQUARE)


(c) 長根広和


 本年に生誕 100 年を迎える新田次郎氏(1912年6月6日〜1980年2月1 日)は、山岳を舞台とし、不屈の意思で夢に向かう人物を描いた作品を多く創出し、日本の山岳小説の第一人者と言われております。近年公開され話題を呼んだ「劒岳 点の記」など映画化された作品も多く、幅広い年代層の支持 を集めております。またその小説の舞台は富士山、剱岳といった国内の山峰にとどまらず、スイスアルプスの名峰アイガーまで広がっております。

 写真展『新田次郎の愛した山々−富士山からスイスアルプスまで−』では、新田次郎氏が愛し、その小説の舞台に選んだ日本とスイスアルプスの山々の美しくも厳しくもある姿を大サイズの銀塩プリントで展示、通常の写真集やパンフレット等では見ることのできない迫力のある写真をご覧いただけます。

 また世界的に有名な登山鉄道でスイスアルプスの登山には欠かせない足であるユングフラウ鉄道も本年で全線開通100周年を迎えます。ユングフラウ鉄道の発着点であるクライネ・シャイデック駅の裏手の丘には、スイスアルプスをこよなく愛した新田次郎氏の思いを受け、彼の記念碑がつくられ、愛用品の数々 が一緒に埋葬されています。このユングフラウ鉄道についても希有な歴史を物語る貴重な写真や、アルプス唯一の世界自然遺産に認定された美しい大自然の中を走る鉄道写真を展示いたします。

 期間中はスイスに関するトークショー(7月8日)やアルプスの伝統音楽であるヨーデルのミニコンサート(6月30日)など多彩なイベントを企画し盛り上げをはかってまいります。(写真展情報より)

 出展写真家は、白旗史朗氏、内田修氏、長根広和氏他。約50点の展示を予定している。

  • 名称:写真展「新田次郎の愛した山々」−富士山からスイスアルプスまで−
  • 会場:FUJIFILM SQUARE
  • 住所:東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウエスト
  • 開催日:2012年6月29日〜2012年7月18日
  • 時間:10時〜19時
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/6/15 00:00