飯田鉄写真展「螺旋のぬいとり」(オリンパスギャラリー東京)


(c)飯田鉄

今回の展示写真の作者である飯田鉄は、主に時代とともに変わり行く都市の建築物や街の眺めをテーマに長年記録撮影し、また発表を続けている写真家ですが、今回はこれまでとやや異なるテーマでの展示となっています。身近な街の様子だけでなく、身の回りの植物や物品、そして旅行の際の地方風景など、折にふれ眼にした物や眺めを標本採集するようなスタイルで、撮影を重ねたコレクションともいえそうです。ずっと歴史的な時間軸を重視して写真撮影を続けてきた作者が、そこからしばし離れ、興味を惹いた光景や事物を、無地の布に思いつくままに縫い付けてゆくような作業といっても良いでしょう。またモノクロームでの作品発表の機会が多い作者にとって、今回は久しぶりのカラー写真の展示でもあります。テーマそして色彩と、作者の新しい局面の写真の刺繍(ぬいとり)をご来場の皆様に楽しんでいただけたら幸いです。

出展作品数:カラー 約40点
(写真展情報より引用)

 6月23日13時30分からギャラリートークを実施する。参加は無料。先着30名、要予約(Tel.03-3292-1934)。

  • 名称:飯田鉄写真展「螺旋のぬいとり」
  • 会場:オリンパスプラザ東京
  • 住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル
  • 会期:2012年6月21日~2012年6月27日
  • 時間:10時~18時(最終日は15時まで)
  • 休館:日曜・祝日

(本誌:鈴木誠)

2012/6/7 00:00