藤田弘基写真展「カラコルムヒマラヤ大星夜」(ペンタックスフォーラム)


(c)藤田弘基

パキスタン北部からカシミールにかけての山岳地帯はカラコルムと呼ばれヒマラヤの高峰が密集している所です。そこには世界第2位のK2(8611m)を筆頭に8000m峰が5座、さらにそれらと競いあうように幾多の高峰が聳え立ち、深い谷には長大な山岳氷河が発達しています。
私は1987年からカラコルム山脈の取材を始めました。テーマは『カラコルムの24時間』です。しかし山岳写真に使用している4×5インチカメラは夜間撮影に問題があり、満足する星の写真を撮ることができませんでした。
試行錯誤の末1998年にSMCペンタックス16mmf2.8レンズの鏡胴を改造してブロニーフィルムを使う全天アストロカメラを自作しました。そして10年余、愛機と共に氷河や稜線を彷徨してカラコルム上空を旋回する星たちを撮影してきました。
今年は日本とパキスタンが国交を樹立して60周年になります。
異国の地の天空を思いながら、ご高覧いただければ幸いです。

藤田 弘基(写真展情報より作者のコメントを引用)

  • 名称:藤田弘基写真展「カラコルムヒマラヤ大星夜」
  • 会場:ペンタックスフォーラム ギャラリーI&II
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)
  • 会期:2012年5月16日〜2012年5月28日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は16時まで)
  • 休館:火曜

(本誌:鈴木誠)

2012/4/27 00:00