Patrick Taberna写真展「Au Fil Des Jours」(ギャラリー冬青)


 Patrick Taberna氏のAu Fil Des Jours作品は、基本的に旅のプロセスの中で得られたイメージです。氏は作品作りに、家族、家族の手足、家族と過ごした場所、その場所にあるものを取り入れ、まるで記憶の中の映像を過去にさかのぼってひもといていくように紡いでいきます。

実際、彼は新しい作品のイメージを夢の中で得ると語っています。数多くの写真を撮影し、その夢のイメージに合致した作品を選別することで、一連の物語を完成させるのです。

作品は概してほの暗い落ち着いたトーン、ぶれやピンぼけが随所に見られますが、それが作品全体に物語性を与えており、郷愁、幻想、夢といったキーワードに観客が容易にたどり着けるように構成されています。
その点で、これらの作品は広く見る者を魅了するし、印象的な映画を観たかのような静かな感動をもたらすもので、独自の世界観を持っているが故に高い評価を受けている所以です。
TANTOTEMPO ディレクター 杉山 武毅
(プレスリリースより引用)

  • 名称:Patrick Taberna写真展「Au Fil Des Jours」(時の過ぎゆくままに)
  • 会場:ギャラリー冬青
  • 住所:東京都中野区中央5-18-20
  • 会期:2012年5月8日〜2012年5月26日
  • 時間:11時〜19時
  • 休館:日曜・月曜・祝日

(本誌:鈴木誠)

2012/4/24 00:00