池田進一写真展「三びきの夜の獅子舞」(ペンタックスフォーラム)


魂で撮る。
神社に来てまず鳥居の前で一礼、本殿で手を合わす。
獅子舞は神社の神事での奉納である。獅子の舞手は獅子頭を被った瞬間から、祈りを捧げ神様と共に魂で舞う。
肝に銘じなければならい事は見世物でないことだ。氏子により守られてきた神社の神事という事を忘れてはならない。
夜の奉納であるため、薄明かりは灯いているが高感度でも厳しくストロボなくしては撮影できない。獅子舞の動きは激しい。
ストロボで普通に同調しても何も入ってこないと思った。抜け殻ということだ。
舞いの連続した時間の流れを撮るためには数秒の露光が必要と感じ、スローシンクロさせて目には見えない時間をとらえなければ、奉納舞いの祈りは入ってこないと考えた。
撮影は獅子舞の動きに合わせながら魂を込めてシャッターを切っていくが、きたと思った時に切る。きている時は、周りが見えなくなるほどだ。
和名ケ谷、上本郷、大橋の三匹の獅子舞は松戸市無形文化財に指定されている。
池田 進一
(写真展情報より作者コメントを引用)


    名称:池田進一写真展「三びきの夜の獅子舞」
    会場:ペンタックスフォーラム
    住所:東京都新宿区西新宿1-25-1新宿センタービルMB(中地下1階)ペンタックススクエア内
    会期:2012年2月1日~2012年2月13日
    時間:10時30分~18時30分(最終日16時まで)
    休館:火曜日、2月4日、2月5日

(本誌:鈴木誠)

2012/1/18 00:00