富士フイルム、米国にインクジェットペーパーの生産ラインを増設


 富士フイルムは26日、インクジェトペーパーの生産ラインを米国工場(FUJIFILM Manufacturing U.S.A)に増設し、5月より生産を開始したと発表した。日米の二極体制での供給が可能になった。

 富士フイルムによると、インクジェットペーパーは民生用途に加え、北米を中心に、ミニラボシステムや広幅プリントシステムなど店頭でのプリント用途の販売が拡大しているという。そのため従来の国内生産に加え、米国工場での生産を進めていた。このたび生産ラインが完了したことを受け、供給を開始した。

 所在地は米国サウスカロライナ州グリーンウッド。FUJIFILM Holdings America Corporationの100%出資で、資本金は80百万USドル。生産品目はカラー印画紙、レンズ付フィルム、インクジェットペーパー、印刷用PS版。敷地面積は約200ヘクタール。従業員は約900人。




(本誌:折本幸治)

2010/5/26 15:02