ペンタックス、一眼レフ風デザインの「Optio I-10」

~犬・猫の顔検出機能を搭載

 ペンタックスは、一眼レフ風のデザインを採用したコンパクトデジタルカメラ「Optio I-10」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は2万円台後半の見込み。本体カラーはパールホワイトとクラシックブラックを用意する。

Optio I-10(パールホワイト)Optio I-10(クラシックブラック)

 一眼レフカメラをイメージしたデザインを特徴とし、両サイドの高さを抑え、中央部が盛り上がったスタイリングを採用する新機種。表面仕上げはカラーごとに異なり、パールホワイトは光沢仕上げ、クラシックブラックにはちらし塗装をそれぞれ施す。

 ペンタックスは明言していないが、1979年にペンタックスが発売した世界最小の一眼レフカメラ「オート110」をイメージした製品と思われる。「PENTAX」ロゴのデザインは当時を彷彿させるレタリングとなっている。型名の「I-10」も「110」に通じるものがある。

 なお、一眼レフカメラのペンタ部に相当する部位には、ストロボやスピーカーなどを備える。光学ファインダー、またはEVFは装備しない。

 CCDシフト式手ブレ補正機構「SR」(Shake Reduction)を搭載し、最大約2.5段分の手ブレ補正に対応するほか、ワイヤレスでレリーズ操作できる「リモートコントロールF」も使用可能。最大1,280×720ピクセル、30fpsの動画記録にも対応するが、動画記録時は電子式の手ブレ補正となる。

 顔認識機能では最大32人までの人物を認識できるほか、ペットモードでは犬や猫の顔にも対応。撮影する犬もしくは猫の顔をあらかじめ登録しておくと、ピントや露出をペットの顔に合わせたり、正面を向いたときに自動的にシャッターが切れるといった機能を利用できる。

 さらに、撮影済みの写真をカメラ内で加工できるデジタルフィルターには、夜景や輝く水面のハイライト部分などをクロス状の光芒、ハート、星の形にする「トゥインクル」を追加した。

 また、無線LAN内蔵SDメモリーカード「Eye-Fi」と連動し、本体の電池残量によりデータ送信を抑制する設定も新たに搭載。このほか、従来機種にも装備していたグリーンボタンや、シーン認識機能「オートピクチャー」、笑顔検出機能「スマイルキャッチ」、ダイナミックレンジ拡大機能「D-Range」といった機能も引き続き備える。

 レンズは35mm判換算で28~140mm相当の5倍ズームレンズ。絞りの開放値はF3.5~5.9。標準時で0.4m、マクロ時で0.1m、スーパーマクロ時で0.08mまでの近接撮影に対応するほか、MFへの切り替えも可能となっている。

 撮像素子は有効1,210万画素の1/2.3型CCD。感度はISO64~6400の範囲で設定可能。

 液晶モニターは約23万ドットの2.7型。ワイド画面となるため、静止画を表示すると画面左側は余白となるが、左上に撮影済みの写真を小さく表示しておける「ぷちフォト」機能を装備。前回と同じ構図で撮影したい場合などに役立つという。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。電源はリチウムイオン充電池「D-LI92」。CIPA準拠の撮影可能枚数は約250枚。

 本体サイズは約100.5×28×65mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約153g(電池、SDメモリーカードを含む)、約132g(電池、SDメモリーカード含まず)。

 専用アクセサリーとして、速写ケース「O-CC102」を用意した。価格は4,200円。カラーはホワイト。

パールホワイトに装着したところクラシックブラックに装着したところ
背面
ストラップは片側だけ着脱可能となっている

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2010/1/26 10:00