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クラブツーリズムの“台東区の職人撮影ツアー”、観光庁の「サステナブルな旅AWARD」で特別賞受賞

クラブツーリズム株式会社は10月30日、観光庁が主催する「サステナブルな旅AWARD」で特別賞を受賞したと発表した。

同アワードは日本国内の旅行業者を対象に、旅行業界におけるサステナビリティへの機運を高めることを目的として本年度に創設されたもの。また、サステナビリティに配慮された旅行商品を旅行者に対して広く周知することで、日本における持続可能な観光に対する意識醸成を図るのも狙いという。大賞1点、準大賞2点、特別賞4点を選出している。

なお観光庁は、サステナブルな旅とは「観光により旅行先の地域資源を持続的に保ちながら、そこに暮らす人々の生活も豊かになるように考えられた旅」のこととしている。

同社が特別賞を受賞したのは「台東区の歴史・文化・魅力を再発見!“江戸の匠・職人”を撮る~第3弾」。東京都台東区の「職人の姿」を被写体とした撮影ツアーで、職人から実際に説明を聞くことで伝統文化や技術の継承に対して理解を深めながら、貴重な仕事風景の撮影ができるという内容になっている。

参加者がSNS投稿や写真展などを通して、職人文化の発信者となるよう促すことで、台東区の伝統文化の次世代への継承を応援する狙いもあるという。

同ツアーはクラブツーリズムと台東区が2021年11月に締結した「観光分野における連携協定」に基づいたもので、地域資源を活かした観光振興の一環として企画している。

同アワードの審査委員長・小林英俊氏(北海道大学観光学高等研究センター客員教授)は、「地域に密着し自社の持つノウハウや強みを活用して地域に残る魅力的な匠・職人の文化を再編集しています。多くの旅行者から注目されることで自信や誇りが生まれ、後継者探しにもつながると期待されています。旅行会社の新しい役割を考える好事例です」と講評した。

受賞に際して同社は「今回の受賞は台東区と、その地域を支える職人の皆さまの取り組みに対してのものであり、クラブツーリズムはそのサポートをしたに過ぎません。職人を撮影するという当ツアーが、地域の伝統文化を継承する手段であり続けて欲しいと願いながら、今後も台東区という地域の活性に寄与できるよう努めてまいります」とコメントしている。

本誌:宮本義朗