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個人撮影動画を収益化するサービス「JPNEWS通信社」

サイバーキャスト・ジャパン株式会社は、SNS上の個人撮影コンテンツをマネタイズするサービス「JPNEWS通信社」の提供を9月1日より開始した。

同サービスは、SNS上のニュース性がある個人撮影コンテンツの著作権を明確化し、これまで無償同然でマスメディアに使用されていた収益について、撮影者に還元するのが目的だという。

同サービスでは、動画・写真を投稿する人を「特派員」として登録。投稿者に代わって、コンテンツの使用を求めるメディアとの交渉(使用料金回収、配分など)を請け負うものとなる。

これにより、スマートフォンやドライブレコーダーなど撮影した事件・事故動画、動物の写真・動画、おもしろ映像、ドローン空撮などが、収益化できる可能性があるという。

また、X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeなどに投稿したコンテンツのURLを、同サービスのMYページから登録すると、専用ハッシュタグが発行される。専用ハッシュタグを付けて投稿するだけで準備は完了する。

コンテンツ登録は、SNS投稿の前後のどちらでもよく、新規に撮影した映像・写真でなくても、SNS上に公開されていれば登録可能。

なお、これまでのライブ配信系サービスや個人撮影コンテンツを取り扱うサービスでは、映像・写真の権利が安価で買い取られているほか、委託の場合であっても撮影者への対価が最大でも30%程度になっているという。

同社が提供する「JPNEWS通信社」では、メディアから受け取ったコンテンツ使用料の50%(振込手数料などを含む)を撮影者へと還元。将来的には、メディアからの取材依頼も一括請負する予定。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。