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写真家・瀬戸正人氏の自伝エッセイ『トオイと正人』が映画化

監督・脚本は小林紀晴氏 シアター・イメージフォーラムで上映中

写真家・瀬戸正人氏の自伝エッセイ『トオイと正人』が映画化され、3月25日より公開されている。監督・脚本・撮影を務めるのは、同じく写真家の小林紀晴氏。

『トオイと正人』は、タイで生まれ8歳から日本で育ち、写真家となった瀬戸氏の自伝エッセイ。「トオイ」から「正人」に名前が代わり、タイ語をしゃべれなくなった正人は、自分のなかに眠っているトオイを探しに、福島へ、タイへ、ラオスへ、さらにメコン川と阿武隈川を遡る記憶の旅に出る——

この作品をいつか映画化したいと考えていたのが小林氏。『アジアン・ジャパニーズ』(1995年)などのノンフィクションや小説執筆でも知られる小林氏は、原作に触れて強い感銘を受けた。その20年後、映画化の許諾を意を決して瀬戸氏にうかがったところ「あっけないほど簡単に承諾された」という。原作の瀬戸氏の旅をなぞるように、2人は福島浪江町からタイ、ラオスへとロケを展開した。

旧残留日本兵の父とベトナム系タイ人の母との間にタイに生まれた「トオイ」は、8歳の時に日本に渡り「正人」と呼ばれるようになった。その後、28歳になった「正人」は、バンコクへ、生まれ故郷のウドーンタニへ旅に出る。

やがて、「正人」のなかに眠っていた「トオイ」が、静かに目を覚ます。さらに父の記憶を追ってメコン川を渡る。瀬戸正人の著書『トオイと正人』を映画化。

タイ、ラオス、福島でロケを敢行。写真家・小林紀晴による第一回監督作品。

公式ページ

クレジット

2023年/日本/63分/カラー/DCP

監督・脚本・撮影:小林紀晴
原作:瀬戸正人
出演:瀬戸正人、尾方聖夜
ナレーション:鶴田真由

制作・配給:Days Photo Film
配給協力・宣伝:プレイタイム
企画協力:プレイスMほか

上映館

シアター・イメージフォーラム

上映日程

3月25日〜未定

当日料金

一般:1,800円
大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)
シニア(60歳以上)1,300円
会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)
障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添い1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円
毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

※いずれも税込

本誌:折本幸治