写真展
瀬戸正人写真展「瀬戸家 1941-2015 -バンコク ハノイ 福島-」
(ニコンサロン)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/7/1 07:00)
作者の父は写真館を営んでいたため、家には多くのアルバムが残されていた。そこに収められた小さな写真には、作者の家族と関係する近親者だけが写っているだけの極めてプライベートな写真にもかかわらず、それをスキャンして拡大して見ると、思いもよらない時代の記憶が刻まれていた。
それらは、バンコクからハノイへ、そして福島への越境を通じて見える「記憶の地図」である。
(写真展情報より)
会場・スケジュールなど
- ・会場:新宿ニコンサロン
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
- ・会期:2015年7月14日火曜日~2015年7月27日月曜日
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料・・入場:無料
作者プロフィール
1953年 タイ(ウドンタニ市)生まれ。75年 東京ビジュアルアーツ卒業。76年森山大道氏の写真塾に参加。79年深瀬昌久氏の助手をつとめる。81年フリーランスとなる。87年にギャラリー「Place M」を開設。
写真展に、83年「バンコク、1983」(銀座ニコンサロン)、84年「街」(新宿ニコンサロン)、96年「Living Room, Tokyo」(コニカプラザ/東京)、96年「Muang HANOI」(ポラロイドギャラリー/東京)、07年「binran」(銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン)がある。また、95年東京都写真美術館の開館記念展「写真都市Tokyo」出展、06年国際交流基金の企画で世界各都市での巡回展に参加している。
受賞歴に、89年日本写真協会新人賞、95年東川賞新人作家賞、96年第8回写真の会賞、同年第21回木村伊兵衛写真賞、99年第12回新潮学芸賞受賞、2008年日本写真協会年度賞がある。
写真集と著書に、89年「バンコク/ハノイ」(IPC)、95年「Silent Mode」(モール)、同年「Living Room, Tokyo」(新潮社)、98年「トオイと正人」(朝日新聞社)、06年「picnic」(Place M)、08年 「binran」(リトルモア)がある。
また、東京都写真美術館に「バンコク/ハノイ」「Living Room, Tokyo」、川崎市民ミュージアムに「Living Room, Tokyo」「Silent Mode」、ゲティー美術館(ロサンゼルス)に「picnic」、エルトン・ジョンコレクションに「Living Room, Tokyo」「picnic」「binran」、福島県立美術館に「Living Room, Tokyo」がコレクションされている。