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アルカスイス、逆さ配置ボールヘッドが特徴のPシリーズをリニューアル。耐荷重はそのままに使い勝手をアップデート

株式会社ケンコープロフェショナルイメージングは、ARCA SWISS(アルカスイス)の自由雲台Pシリーズより「P1+」および「P0+」、「P0+ハイブリッド」各製品を10月22日に発売する。各製品ともにクイック、フリップロック、モノボールフィックスタイプを用意しており、希望小売価格は税込6万500円〜18万3,480円(税込)。

自由雲台Pシリーズはボールヘッドの上部にクランプがつく、通常みられるような自由雲台を逆さにしたようなデザインが特徴。ロックノブを廃しており、胴体部分のリングを回すことでロック操作を行うことが可能となっている。

P1およびP0は2013年3月〜4月にかけて初代モデルが発売。P0ハイブリッドは2017年6月に初代モデルが登場していた。各製品は「+」が付されているとおりバージョンアップ版となっている。

変更点は、P1+では本体のみでの90度ティルトへの対応が盛り込まれている。

P0+では新たに3/8用アダプターが付属する仕様に変更。

P0+ハイブリッドでは仕様上大きな変更点はみられないものの、「クイック」タイプでは外形寸法がW83×H125mm・重量約590gとなっており、サイズ自体は初代モデル(W85×H125mm)から大きな変化はみられないものの、軽量化されている(初代モデルは約620g)。なお、各製品ともに耐荷重量の変更はない。

このほか各モデルではヘッドを傾けた際のトルク量を調節できるフリクションコントロール機構(プログレッシブ・モーション・フリクションコントロール)を引き続き搭載。俯瞰撮影時やカメラが傾いた際に発生するテンションに対してフリクションを発生させることで急激な落下を防いだり、スムーズなカメラコントロールが可能になるとしている。

各製品はクランプ部の仕様別にカメラプレートの固定操作をノブ式で行うクイック、この操作がレバー式になったフリップロック、自動閉鎖機能により操作が簡便になるというモノボールフィックスの各タイプを用意している。

P1+

最大で30kgの重量に耐えるというタイプで、大型カメラや望遠レンズなどに最適だとしている。本体のみで90度までのティルト操作にも対応。

ラインアップと税込価格

・モノボールP1+クイック:9万4,380円
・モノボールP1+フリップロック:9万8,780円
・モノボールP1+モノボールフィックス:9万1,080円

P0+

耐荷重は最大20kg。新たに3/8インチ変換ネジが同梱されている。

ラインアップと税込価格

・モノボールP0+クイック:8万2,280円
・モノボールP0+フリップロック:8万6,680円
・モノボールP0+モノボールフィックス:7万4,580円
・モノボールP0 1/4,3/8:6万500円

P0+ハイブリッド

上部にギアヘッドを搭載したタイプ。耐荷重は最大20kg。角度の調整範囲は初代モデルに引き続きX軸、Y軸とも±10度。微調整操作はレンズ光軸部分を中心に回転する仕組みだとしており、調整時の画角変化量が少ない点も特徴となっているという。

ラインアップと税込価格

・モノボールP0+ハイブリッドクイック:17万9,080円
・モノボールP0+ハイブリッドフリップロック:18万3,480円
・モノボールP0+ハイブリッドモノボールフィックス:17万280円

本誌:宮澤孝周