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【フォトキナ】キヤノン、サービス拠点用の自動センサークリーニング機を初公開

「EOS R」に長蛇の列 海外発の“KWANON”アパレルに驚愕

フォトキナ2018のキヤノンブースは、10月25日の国内発売が決まった35mmフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」に注目が集まっている。タッチ&トライコーナーには常に長い列があった。

ブースの外まで列が続く。
ギャラリーや写真家の使用機材の展示など、広いブースエリアを十分に活用。フォトキナ2016でのキヤノンブースに比べて、展示の密度も活気も圧倒的に高かった。

自動センサークリーニング機が初登場

ブース内には来場者向けのクリーニングサービスが用意されており、そこに「AUTOMATIC CMOS SENSOR CLEANER」という装置があった。今回が世界初公開だという。

EOSカメラのセンサー表面を自動クリーニングするもので、安定した品質と高い生産性を実現するとしている。キヤノンが開発し、特許申請中。2年前からテストしており、ヨーロッパのサービス拠点でまもなく本格導入されるようだ。そこから日本を含む各国にも広がっていく可能性があるという。

透明の箱の上部にレンズマウントがあり、そこにカメラをセットしてケーブルを接続。パソコン画面上でメニューを選ぶとスタートする。作業時間はフルサイズで6分、APS-Cで3分半。人力の1/2〜1/3の時間だという。品質の安定を目指して自動化するというアプローチは、キヤノンのデジタルカメラ製造にも通じると感じた。

エアーを吹き付ける。
ロール状のシルボン紙がセットされたアームが、センサー表面を動く。ゴミを検知して動くというより、端から均一に拭いているようだ。
アームが回転し、ハンドラッパーから溶剤を取るような動き。ここだけは人間的で面白い。
コースには、空気で吹くだけ、カラ拭きのみ、溶剤で拭くの3通りがある。

海外限定?マニアックなアパレルグッズが登場

ブース内には、キヤノンのカメラや、キヤノンカメラの原点「カンノン」(KWANON)に由来するモチーフを配したグッズも並んでいた。いずれもUKのオンラインストアで販売されているが、なんとなく、日本国内で正規に販売されることはなさそうな気がする。

こうして「海外から見た日本」のイメージに触れられるのも、フォトキナのような海外イベントを訪れる面白さと言えるだろう。

着こなしの提案。この日本的モチーフが欧州ではヒップなのかもしれない。
キヤノンファンの英才教育には、「ハンザキヤノン」をデザインした幼児用スタイ(よだれかけ)。

本誌:鈴木誠