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Profoto A1発表イベント「ProfotoQuest」が開催
「クリップオンではなく世界最小のスタジオライト」 世界中からウェディングフォトグラファーが集まる
2017年9月21日 14:19
9月19日、プロフォトはクリップオンタイプのストロボ「Profoto A1」を世界同時に発表。それにあわせ、本社が所在するスウェーデンのストックホルムにて、発表イベントが行われた。
A1は、プロフォト初のオンカメラスタイルが可能なストロボ。価格はオープン。店頭予想価格は10万円前後の見込みで、発売は11月が予定されている。
ProfotoQuestと名付けれらたそのイベントには、世界から多数のフォトグラファーが招かれた。その多くがウェディングフォト、またはポートレートフォトグラファー。さらにその招待客の約40%が女性とのこと。
イベント中、プロフォトではA1を決してクリップオンストロボと呼ばず、一貫して「世界最小のスタジオライト」と呼んでおり、報道写真で使われるイメージの強い、既存のクリップオンストロボと違うジャンルの製品であることを強調していた。
午前中に行われたPlenum SessionにおいてプロフォトのVendela Hagge氏(VP Global Marketing)は、A1開発の経緯を説明した。
プロフォトはストロボヘッド用のジェネレーターから出発し、近年ではバッテリー内蔵式のモノブロックストロボ(B1、B1X)や、その派生である電源分離式のB2をリリース。いずれも屋外での利用を想定し、特にB2ではスタジオライトとしてはかなりの小型化を達成する。
ただし、機動性が求められる現代のウェディングフォトグラファーにとっては、B2でもまだ十分に小型化されているとは言い難かった。スタジオや教会を飛び出した彼らが使用するのは、スタジオライトではなく、クリップオンストロボだったからだ。プロフォトは2013年、オンカメラが可能なB2よりも小さなストロボ、A1の開発に着手したという。
Plenum Sessionに登壇した写真家Sal Cincotta氏は、2016年にA1のプロモーション撮影を依頼され、そのときA1の光の質の良さとTTL調光の精度、マニュアルなしで使用できるシンプルな操作に感銘を受けた。
また、リチウムイオンバッテリーによるリサイクルタイムの短さや、小さく取り回しの良いボディによる、ライティングの自由度も発見。「これこそが現在のフォトグラファーと市場が必要とするものだ」との考えに至ったという。
プロフォトからの一通りのプレゼンテーションが終わると、参加者はA1を使用する3つのワークショップに挑戦した。屋内、屋外での人物撮影、そして動く人物の撮影といったプログラムが組まれており、いずれもウェディングフォトやポートレート撮影に応用できる内容。また、オンカメラ、オフカメラの両方をシチュエーションに応じて試すことができた。
すべてのワークショップが終了すると、A1関係者に対し、参加者が質問や感想を述べる場が設けられた。その多くは「クリップオンとは光が違う」「操作がわかりやすい」「こういう製品を待っていた」と肯定的なもの。懇親の場はウェルカムパーティーに引き継がれ、夜まで活発な意見交換が行われた。