カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch

PCR検査と防湿庫(その2)

これまでのお話

ここまで遺品を整理する前提で話を進めていますが、もちろん形見としてとっておくのが一番だと思います。私のPENTAX LXは祖父の形見です。ただ私が持ってるのはボディだけで、どうやらKマウントレンズがいくつかあったようですがそれは親戚が持っていきました。今もあるかは分かりません。「使ってくれる人に譲りたい」という気持ちも分かります。コレクションは所有するのではなく、預かっているもので、時期が来れば次に受け継いでいかないと存在そのものが失われる、とも聞きます。しかし今さらフイルムカメラを受け継いだところでどうなるのかな、と思わなくもなかったり、いやそれでいうと黎明期のデジカメはもうとっくに使えないよね、とかいろいろ考えが巡ってしまいますが、それはまた別の機会に。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の製品・団体・人物・地名とは関係ありません。

2010年に漫画サークル「ていこくらんち」をはじめる。2015年に出した同人誌「カメラバカにつける薬」が、あれやこれやでデジカメ Watchで連載させていただくまでになりました。カメラだけじゃなく、その向こう側にいる人たちの想いを伝えていければいいなと思っています。