岡嶋和幸の「あとで買う」

894点目:緻密な構図調整がスムーズに行える雲台

レオフォト「G20 ギア雲台」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

レオフォト「G20 ギア雲台」

三脚の雲台は、現在メインで使用しているのは自由雲台ですが、もともと好きなのは3ウェイ雲台です。これは写真学校に入学したときに購入したクイックセット社の「ハスキー」を長く使っていたからで、それについては34点目でレオフォトの4ウェイパンヘッドを紹介したときにも触れています。

ギア雲台も好きで、フィルム写真の大判カメラで商品や建造物などを撮影するときによく使っていました。アルカスイスの製品は高嶺の花で手が届かず、マンフロットのギア雲台をずっと愛用しています。

ところが今回のこの製品は販売価格が5万3,000円前後と、ギア雲台としては手ごろです。しっかりした作りで安定性があり、大きく重いカメラや超望遠レンズとの組み合わせでも安心。フォルムもとても美しいです。縦と横の2軸をギアで調整でき、その稼働範囲も広め。高精度な構図調整が可能で、風景撮影などで活躍するでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。