岡嶋和幸の「あとで買う」

64点目:「イメージの釣り人」と称された写真家の作品集

小学館「ドアノーと音楽、パリ」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

小学館「ドアノーと音楽、パリ」

今年初めに開催された展覧会「写真家ドアノー/音楽/パリ」は、コロナ禍で外出を自粛していたため鑑賞する機会を逃してしまいました。秋には京都(2021年10月23日~12月22日、美術館「えき」KYOTO)でも開催される予定なので、チャンスがあれば足を延ばしてみたいのですが、この作品集はその公式図録。販売価格は2,400円です。

フランスの写真家であるロベール・ドアノーといえば「パリ市庁舎前のキス」の作品が有名で、誰もが一度は目にしたことがあるはず。その他にどのような作品を残した人なのか、この作品集でぜひ触れて欲しいと思います。展覧会に行けなかった人も、行った人も、これから行かれる人も、手元に置いておきたい一冊だと思います。「音楽」をテーマにした約170点の作品が収録されているので見応えがありそうです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。