7月号【成島桃香 + キヤノンEOS Kiss X4】2週目
~驚きの精度を持つAFとAWB!


 2週目カメラの設定、上ブロックは左上と右上がISO400、ほかはISO200。絞りF2.8~3.5、シャッタースピード1/160~1/250秒。レンズは左上と左下が「EF 50mm F1.4 USM」、ほかは「EF 35mm F2」。下ブロックはすべてISO200。絞りF4、シャッタースピードは1/200秒。レンズはすべてEF 35mm F2。加えてストロボ「580EX II」を使用している。

 このキヤノン「EOS Kiss」シリーズは初期モデルからずっと好きなデジタル一眼レフカメラの1つ。コンパクトでかさばらず、見栄さえ張らなければ(笑)、現場でも十分使えるボディと画質だ。今月もほかの記事と合わせて、JPEG+RAWで撮影しRAW現像したものを掲載しているが、撮って出しのJPEGで十分綺麗な写真に仕上がっている。オートホワイトバランス(AWB)も見事。同一シーンで色が転ぶこともなく安定し、現像時もほとんど触らずこの色になっている。

 前回少し触れたAFに関しても中央の測距点を使う限り、素早くかなり正確だ。特に筆者の場合、AFが合わない時はとことん少しズレる。いつも初めの1ポーズを撮影し終わり、PCでチェックし結果を見るのだが、まったく問題無かったので、以降安心して撮影できた。そして結果的に今回ピントを外して使えないカットは1枚も無く、このクラスでこれだけの精度を持っているのは驚きだ。

 そして、580EX IIのE-TTL II調光も見事。このシーンは背景が白いので少しプラス補正はしているものの、オートでこれだけ写ればカメラマンは非常に楽できる。ボディが小さく軽いEOS Kissとの組み合わせはちょっとアンバランスではあるが、この写りならそんなことはどうでもいい話となる。

 画像を自動で補正する「オートライティングオプティマイザ」は、EOS Kiss X4ではマニュアル露出モードでも有効で、「標準」のまま撮っている。仕上がりを見る限り、不自然な絵となることも無く、通常「標準」のまま使って大丈夫だろう。RAW現像時は、無し、弱め、標準、強めの調整ができ、一応どうなるかを掲載している全てのカットで確認したところ、特に変更する必要は無かった。

 EOS Kiss X4新搭載の液晶モニター「新比率ワイド3.0型」は、従来の比率4:3から撮影画像と同じ3:2へ変わり、同じ3型でも画面いっぱいに画像を大きく表示できる。また、筆者がいつも気にしている液晶モニターでの表示とPCでの表示の差は、明るさ、色ともに小さく、液晶モニターの表示を信じて撮影しても大丈夫だった。先にあげたAF、AWB、ストロボ調光、そして液晶モニターの表示と、基本的な性能がここまで安定しているにも関わらず、ラインナップ的には初心者向けのデジタル一眼レフカメラ。凄い時代になったものだ。

 下ブロックの水着、桃香ちゃんがこの夏プライベート用に最近購入したものらしい。なかなか洒落たデザインの水着だが、プールや海で、こんな格好した子が居ると間違いなく目立つ。運良く見かけた人はラッキーかな!?(つづく)

actress成島桃香@Style Corporation
photographer西川和久
EOS Kiss X4
EF 50mm F1.4 USM
EF 35mm F2



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2010/7/9/ 00:00