9月号【真野淳子 + ソニーNEX-5】3週目
~満足度の高いAPS-C機


 3週目はすべて「E 18-55mm F3.5-5.6 OSS」を使用した。上ブロックは、ISO200、絞りF4.5、シャッタースピード1/80~1/125秒、画角はほぼすべて35mm。下ブロックはISO200、絞り F5.6、シャッタースピード1/400~1/800秒。画角は55m×2枚、35mm×2枚、25mm×1枚といった感じだ。下ブロックを撮ったのは13時半頃。ちょうど、午前中に撮影した屋上の反対側の壁が影に入るので、それを狙って最後の衣装は水着にした。

 この最後の下ブロックは、シャッタースピードから分かるように、午前中とは比較にならないほど強烈に明るい。日差しも強く肌に刺さる感覚だ。さすがに何とか見えていた液晶モニターも、もはやこの明るさでは、被写体がセンターに入っているのかどうかすら分からずほとんど勘で撮る状況となる。

 実際は構図を決めてAFの測距点を移動させ、後は液晶モニターは見ずに直接被写体を見ながらシャッターを切る感じだ。左下にある撮影中のカットの液晶モニターが何も写っていないように見えるところからも分かるだろう。

 AFに関してこのようなシーンでは「顔検出」機能を使った方がヒット率は上がるかも知れない。ほかにも「ほほ笑み」、「普通の笑顔」、「大笑い」のスマイルの検出レベルが設定できる「スマイルシャッター」機能も有効だろう。ただ構図が見えないので、スマートアクセサリーターミナルに付くEVFは欲しいところ。

 さてこのNEX-5の下位モデルとしてNEX-3がある。スチルカメラとしての性能や機能は同じで、動画性能だけ異なる。AVCHD形式1,920×1,080/60iのフルハイビジョンもしくはMP4形式1,440×1,080/30p。NEX-3は、MP4形式1,280×720/30pという違いだ。従って、あまり動画を必要としないのであればNEX-3の選択も十分ありだと思われる。一度このクラスでどれだけ動画が撮れるか試して見たい。

 スチルカメラとして見た場合、1週目から書いているが、このコンパクトデジタルカメラ並みのサイズで、これだけ写れば満足度はかなり高い。イメージャーがAPS-Cサイズというのが最大の強みだ。今年ミラーレスカメラは人気ジャンルになっているので他社の参入も楽しみだ。

 淳子ちゃん、この9月末は23日(木)@東京、25日(土)@大阪、26日(日)@名古屋と撮影会の連打。興味のある人は是非遊びに行って欲しい。(続く)

actress真野淳子@Style Corporation
photographer西川和久
NEX-5
E 18-55mm F3.5-5.6 OSS



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2010/9/17/ 00:00