3月号【佐藤ゆりな + ソニーα550】4週目
~オフショット編

 いきなり余談になるが、先日ウィークエンド4月号の撮影の時、某社のデジタルムービーカメラで少しだけ動画も撮った。当然、液晶モニターを見ながらの撮影になるのだが、手持ちで撮るには、液晶モニターが可動式でないと超ローアングルや視線よりも高い位置でのハイアングルなどが撮り辛い。そう考えると、デジタルカメラの動画機能を使う場合にも同様に可動式の方が良い。

 ならばライブビューを使って写真を撮る時も可動式の方がいいのでは? という話となるが、撮り方が根本的に動画と違うため、個人的には必要性を感じていない。例えばグラビア・アイドルのイメージビデオの場合、足元からはじまり顔までや、寝転んだポーズの寄りからそのまま撮影者の視線位置より上のポジションまで撮り続けるような撮り方が多い。このような場合、液晶モニターが正常に見える角度がどんどん変わって行くため、撮影しつつパネルの角度を調整することになる。

 一方写真撮影の場合は、もちろん動きながら連続的に撮るものの、極端なローアングルやハイアングルに切り替える時は、一旦中断し、地面に寝転ぶなり、脚立に上るなり、ポジションを変更してから再開するため、常に液晶パネルの角度を調整する必要は無いのだ。報道写真など被写体が全く別の場合はまた違った話になるだろうが、いずれにしてもα550には可動式の液晶モニターがあるので必要に応じて使い分ければいい。

α550 + 28-75mm F2.8 SAM + HVL-F58AM
ISO200 / WB:オート / F3.5 / 1/160秒 / RAW(Image Data Converter SR Ver. 3で現像)



 本文では触れなかったα550のライブビューには、クイックAFライブビュー、顔検出機能、スマイルシャッターなど、あれば便利な機能が結構備わっている。特にスマイルシャッターは実際どんな感じなのか興味があったりする。もちろん手持ちの場合は、構え方がファインダーを使うより不安定になるので、ボディ内蔵手ブレ補正もかなり有効だ。これから春本番。カメラを持って散歩するにはいい季節だ。きっと桜の周辺にはいろいろなカメラもあるはずだ。

actress佐藤ゆりなAVILLA
photographer西川和久
α550
28-75mm F2.8 SAM



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2010/3/26/ 00:00