4週目の原稿は、実機を使ってから約1カ月後に書いているので、何時もネタに困ることが多い。こんな時は、該当するカメラのHPを見ながら、そこに書かれている特徴、機能、操作性……などを眺めていると「あ! そうだった」と、思い出すことも多い。今回目に止まったのは高速性能だ。
筆者の場合、いにしえのデジタル一眼レフカメラ、キヤノン「EOS DCS 1c」(液晶モニター無し、バッテリー固定、Type III HDDなど)からデジタルカメラユーザーなので、当時のことを思えば、今の一眼レフカメラは少々何があってもあまり気にならない。ただカメラという特性上、パッと起動して、サクっと撮れる方が良いに決まっていて、これが遅いと流石にイライラしてしまう。この「D300S」は、起動時間0.13秒、シャッタータイムラグ約0.049秒と、もはやその時間を無視できるレベルにある。一見、カメラなので普段は考えてもみないが、内部はCPUなど電子パーツの塊だ。PCも電源ONからBIOSの画面を表示するまで一呼吸かかるので、この起動速度はかなり驚異的。
次は連写性能があげられる。D300Sは標準バッテリーで約7コマ/秒の連写が可能。12.1メガピクセルもの画像データを1秒に7枚保存できるのだから処理速度も含め、もの凄いスピードだ。筆者の場合、連写は使わないので、昔から連写性能より、即写性能の方を重視してきたが、連写でこれだけのコマ数なので、即写はもちろん問題にならない。考えて見れば10年前と撮り方も随分変わり、当時即写で秒間数コマ撮るのが当たり前だったが(一日撮ると数千枚なんて何時もだった)、最近は秒間1コマ撮れればお釣りがくるほど、のんびりシャッターを切っている。歳のせいかも知れないが(笑)
D300S + Ai AF Nikkor 35mm F2 ISO400 / WB:オート / F3.2 / 1/250秒 / RAW ((ViewNXで現像) |
この撮影が終わってから、皆で遅い昼食をしたのだが、えみちゃんとマネージャーの付き合いはかなり長いらしく、いろいろな話をしている中、ボケもツッコミもお互い息がピッタリで、見ていて(聞いていて)なかなか面白かった。もちろん筆者も昔から知っているので、昔話で盛り上がり楽しいひと時。この現場に限らず撮影後の食事は何時も楽しみにしている。
actress伊藤えみ@ブレイクアレッグ
photographer西川和久
D300S
Ai AF Nikkor 35mm F2
2010/1/29/ 00:29