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「E-P1」で楽しむマウントアダプター(OM編)

Reported by 中村文夫

 マイクロフォーサーズシステム規格は、現在発売中のレンズ交換式デジタルカメラの中でフランジバックが一番短く、マウントアダプターを介して、さまざまなレンズが使用できる。7月にオリンパスが発売したE-P1は、純正のアクセサリーとしてOMアダプター「MF-2」(2万1,000円)を用意。コンパクト一眼レフとして一世を風靡したOM用の交換レンズが使用できる。

 オリンパスOMマウントレンズをE-P1に組み合わせた場合、ピント合わせは手動になる。測光は絞り込み測光で、A(絞り優先AE)とM(マニュアル)の撮影モードが利用できる。またオリンパスのWebページには、スポット測光は正しく動作せず、レンズの焦点距離やF値にも使用制限があると記載されている。いずれにしても、マウントアダプターには使用制限が付き物だが、実際にはそれほど気にすることはない。どうしても心配なら、撮影後に画像を確認すればよいだけの話だ。

オリンパス純正のOMアダプターMF-2 同じくMF-2のボディ側マウント面
OMレンズ(左)とOMアダプターMF-2 OMアダプターMF-2を介してOMレンズをE-P1に取り付けた状態。ピント合わせはMF、絞りはレンズ側の絞りリングでセットする。撮影モードはAあるはMで使用

ピント合わせについて

 E-P1はライブビュー専用機なので、OM用レンズを装着した際も、画像がそのまま液晶モニターに写し出される。絞りは常時絞られたままなので、ピント合わせの際は絞りリングを開放に合わせるとよいだろう。

 またMFアシスト機能を利用すれば、画面の任意の部分を拡大することが可能。正確なピント合わせには不可欠な機能だ。MFアシスト機能を利用するには、まずINFOボタンを押してモニター画面を拡大枠表示に切り替える。次いで十字キーで拡大したい位置に枠を移動。OKボタンを押すと枠内が拡大される。拡大倍率は7倍と10倍が選択できるほか、十字キーを使って拡大したままスクロールができる。

 OKボタンを押すと拡大が解除できるが、この操作が意外とめんどうだ。その点、パナソニックの「LUMIX DMC-GH1」と「LUMIX DMC-G1」は、シャッターボタンの半押しで全体表示に切り替わり、そのままシャッターボタンを全押しすれば、即撮影できる。要するにE-P1の場合、全体表示に戻して撮影したい場合は、余計な動作が間にひとつ入ってしまう。

 さらにISO感度やホワイトバランスを変更する際は、拡大枠表示を一旦解除しなければならない。これは拡大枠表示のときは十字キーに枠を移動させる機能が割り振られるからで、アダプター使用時の操作性を著しく妨げている。以上の2点については、ぜひ改良をお願いしたい。

INFOボタンを押して拡大枠表示に切り替えた状態。このとき十字キーを操作すれば枠の移動ができるが、ISOやWBを変更するには、一旦、拡大枠表示を解除しなければならない。この操作はかなり面倒
拡大率10倍 拡大率7倍。サブダイヤルで倍率の切り替えができる
撮影中のライブビュー表示 OKボタンを押すと枠内が拡大される

便利なボディ内手ブレ補正機能

 E-P1の手ブレ補正は、ステッピングモーターで撮像素子を動かすボディ内手ブレ補正方式。そのためマウントアダプターを使用した場合も、手動で焦点距離をインプットすれば手ブレ補正が利用できる。補正の効果は、シャッタースピードで最大4段分。設定できる焦点距離も8〜1,000mmと広い。ただひとつ残念なのは、Exifに焦点距離情報が記録されないこと。この当たりの仕様については、ペンタックスを見習って欲しい。

焦点距離は、メニュー画面(左)から設定する方法と、ライブコントロールを使って設定する方法(右)2種類がある

作例

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。

●Gズイコー28mm F3.5

 OM初期に発売された広角レンズ。開放F値は暗いが、鏡筒が短くパンケーキレンズの趣がある。コーティングは単層で開放だとコントラストは低め。描写も軟らかだ。オリンパスの公表しているOMレンズ適合表では、F5.6〜8で使うことを推奨している。※以下適合表の推奨値はレンズ名の後に( )で表記

E-P1 / Gズイコー28mm F3.5 / 約5.5MB / 4,032×3,024 / 1/200秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 仕上がり:ビビッド E-P1 / Gズイコー28mm F3.5 / 約3.3MB / 4,032×3,024 / 1/320秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:− / アートフィルター:トイフォト / 仕上がり:ビビッド

●Gズイコー50mm F1.4

 F1.4の標準レンズには新旧2タイプがあるが、撮影に使用したのはモノコートの旧タイプ。開放ではソフトだが、F5.6以上に絞るととてもシャープになる。ボケ味も軟らかで美しい。E-P1に組み合わせると100mm F1.4の大口径中望遠レンズになり実用性が高い。

・絞りによる変化

E-P1 / Gズイコー50mm F1.4 / 約5.1MB / 4,032×3,024 / 1/200秒 / F1.4 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 仕上がり:ビビッド E-P1 / Gズイコー50mm F1.4 / 約5.2MB / 4,032×3,024 / 1/40秒 / F2.8 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 仕上がり:ビビッド E-P1 / Gズイコー50mm F1.4 / 約5.2MB / 4,032×3,024 / 1/13秒 / F5.6 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 仕上がり:ビビッド
E-P1 / Gズイコー50mm F1.4 / 約5.1MB / 3,024×4,032 / 1/100秒 / F1.4 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 仕上がり:ビビッド E-P1 / Gズイコー50mm F1.4 / 約4.2MB / 4,032×3,024 / 1/800秒 / F2 / -2EV / ISO100 / WB:オート / 仕上がり:ビビッド
E-P1 / Gズイコー50mm F1.4 / 約2.6MB / 4,032×3,024 / 1/1,250秒 / F1.4 / 0EV / ISO100 / WB:オート / アートフィルター:ファンタジックフォーカス / 仕上がり:ナチュラル E-P1 / Gズイコー50mm F1.4 / 約5.0MB / 4,032×3,024 / 1/125秒 / F1.4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 仕上がり:ナチュラル

●Eズイコー135mm F2.8(F5.6〜8推奨)

 135mm F3.5に次いで発売された中望遠レンズ。コントラストは低めだが、像は開放からシャープ。ボケ味も良い。

E-P1 / Eズイコー135mm F2.8 / 約4.2MB / 3,024×4,032 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 仕上がり:ビビッド E-P1 / Eズイコー135mm F2.8 / 約5.4MB / 4,032×3,024 / 1/125秒 / F4 / -0.7EV / ISO400 / WB:オート / 仕上がり:ビビッド

●ズイコーズーム75-150mm F4(F5.6〜8、焦点距離105〜150mm推奨)

 OMの初期から存在する望遠ズーム。ズーム比は2倍と低めだが、開放からコントラストが高く像もシャープ。E-P1と相性が良い。

E-P1 / ズイコーズーム75-150mm F4 / 約5.4MB / 3,024×4,032 / 1/250秒 / F4 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 約100mm / 仕上がり:ビビッド E-P1 / ズイコーズーム75-150mm F4 / 約5.2MB / 4,032×3,024 / 1/800秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 約200mm / 仕上がり:ビビッド


中村文夫
(なかむら ふみお)1959年生まれ。学習院大学法学部卒業。カメラメーカー勤務を経て1996年にフォトグラファーとして独立。カメラ専門誌のハウツーやメカニズム記事の執筆を中心に、写真教室など、幅広い分野で活躍中。クラシックカメラに関する造詣も深く、所有するカメラは300台を超える。1998年よりカメラグランプリ選考委員。

2009/8/10 00:00


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