交換レンズ実写ギャラリー

富士フイルムXF 14mm F2.8 R

X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約3.9MB / 4,896×3,264 / 1/340秒 / F8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm

 「XF 14mm F2.8 R」は、富士フイルムの5本目となるXマウントレンズだ。「FUJIFILM X-Pro1」および「FUJIFILM X-E1」に装着した際は35mm判換算21mm相当となり、Xシリーズユーザー待望の超広角レンズである。非球面レンズ2枚を用いた7群10枚構成で、他の単焦点Xマウントレンズと同様、ブラックペイント風の高級感のある仕上がりだ。

発売は1月19日。実勢価格は7万8,600円前後。

 まずは描写面から見ていこう。試写して真っ先に感心したのは、歪曲がほぼ感じられない点だ。直線が四方に向かって素直に伸び、超広角ならではの強烈なパースを実感しやすい。

 シャープネスは開放から鋭くにじみはない。繊細派というほどではないが、細い線で鋭利に被写体を切り取ってくれる。また、四隅までしっかりと解像し、山岳風景なども細部までていねいに描いてくれるだろう。逆光条件でもフレアやゴーストは少なく、状況を問わず安定した描写のレンズだ。

 一方、開放寄りのボケ味はざわつき気味だが、広角レンズとしては順当な描き方といえる。コントラストはわずかに控えめだろうか。好みの問題もあるが、もう少しストンと落ちても良さそうな印象を受けた。そのぶん日射しの強い撮影条件でも、シャドウがつぶれずに影の奥まで見える。ただし、このあたりは画像エンジンの処理も影響してくるので、必ずしもレンズの個性とはいえないかもしれない。

 ハードウェア面ではピントリングの仕様が特徴的だ。通常時、ピントリングはロックされて回転しない。リングを手前に引くと距離目盛りがあらわれ、ピントリングがまわるようになる。同時にMFモードに切り替わる仕組みだ。ボディ側でMFに切り替えなくても、レンズだけでAFとMFをスイッチングできる。

 既存の単焦点のXマウントレンズは質感の高い金属フードが付属しているが、XF 14mm F2.8 Rは樹脂製の花形フードを採用した。超広角レンズということで、デザイン性よりも実用性を優先したようだ。

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  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約4MB / 4,896×3,264 / 1/680秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約5.3MB / 4,896×3,264 / 1/350秒 / F8 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約3.8MB / 4,896×3,264 / 1/26秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約6.6MB / 3,264×4,896 / 1/110秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約3.4MB / 3,264×4,896 / 1/900秒 / F8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約4MB / 3,264×4,896 / 1/3,800秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約3.7MB / 4,896×3,264 / 1/420秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約6.8MB / 3,264×4,896 / 1/500秒 / F8 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約3.8MB / 3,264×4,896 / 1/400秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約3.6MB / 3,264×4,896 / 1/750秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約3.9MB / 4,896×3,264 / 1/1,800秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm
X-Pro1 / XF 14mm F2.8 R / 約3.8MB / 4,896×3,264 / 1/320秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / 絞り優先AE / WB:オート / 14mm

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp