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ロープロ「パスポートスリング」

〜収納スペースを拡張できるスリングバッグ

 いわゆるスリングタイプのカメラバッグは、ショルダー型やバックパック型のカメラバッグに比べて体に密着する分、負担が少なく、機材へのアクセスも素早く行なえるのが特徴だ。

 今回紹介するロープロの「パスポートスリング」も、典型的なスリングタイプのカメラバッグのひとつ。バッグ本体は開口部のファスナーを中心に線対称のデザインとなっており、左右どちらの肩からでも掛けられるようになっている。価格は8,610円。マイカ、ブラック、スカイブルーの3カラーを展開している。今回はマイカを試用した。

パスポートスリング

 内部のクッションボックスに収納可能な機材は、標準ズームレンズを装着したデジタル一眼レフカメラと、交換レンズ1本程度。今回はDA L 18-55mm F3.5-5.6 ALを装着したペンタックスK-xと、D FA 50mm F2.8 Macroを収納した。クッションボックスは面ファスナーで内部に固定する専用タイプ。仕切り板は1枚で、上部は羽のように可動する。ちなみにバッグ本体にはクッション材を少ししか用いていない。

 クッションによる保護はないが、余剰スペースにDA 55-300mm F4-5.8 EDも収納している。余剰スペースをフルに活用すれば、上記に加えてクリップオンストロボ程度の大きさのものなら収納できる。内寸は130×160×380mm。クッションボックスは105×190×190mm。

収納例。DA L 18-55mm F3.5-5.6 ALを装着したペンタックスK-x、D FA 50mm F2.8 Macro、DA 55-300mm F4-5.8 EDを収納している 機材を取り出しているところ

 ファスナー式のマチを備え、ファスナーを開くことで収納スペースの拡張が可能となっており、見た目よりも収納力は大きい。ただし、前述のように、拡張できる収納スペースはクッションによる保護がないため、カメラやレンズを詰め込むなら、別途クッションを用意するか、緩衝材の代わりになるようなものを追加した方が良いだろう。クッションボックス以外にカメラ機材を収納しないならば、ブロワーなどの撮影用品や日用品を入れておくのに便利だ。

バッグ側面にはファスナー式のマチを備える ファスナーを開いたところ
上はニコンD700とシグマAPO 70-200mm F2.8 II EX DG MACRO HSMに加え、折り畳み式三脚のベルボン「ウルトレック45L」の収納を試みたところ。D700とAPO 70-200mm F2.8 II EX DG MACRO HSMは収まったが、三脚が入りきらない マチを開いて収納スペースを拡張した。三脚がきっちり収納できただけでなく、スペースに余裕も生まれた

 このほか、クッションボックスに記録メディア用のポケットを備える。カメラ収納部のすぐそばに位置し、手探りでも迷うことなく使える点はうれしい工夫だ。

 外部には前面と裏面、その中間に、計3つのポケットを備える。中間のポケットは500mlのペットボトルが入る程度のキャパシティがある。

クッションボックスに記録メディア用ポケットを備える 前面と背面の外部ポケットは同サイズ

 ショルダーパッドは着脱式で、掛ける肩に合わせて付け直せる。筆者が使った限りでは、掛けるのが右肩でも左肩でも、パッドを付け直す手間をかけるほどの違和感を覚えることはなかった。

ストラップの伸縮はストッパーによるワンタッチ式 ストラップを伸ばしているところ
縮めた分のストラップはストッパー下のリングに束ねておける ショルダーパッド

 クッションボックスを取り外すことで、普段使いにも対応する。カジュアルユースを視野に入れたカメラバッグでは比較的よく見られる特徴だが、パスポートスリングはさらに小さく折り畳める点がユニークだ。クッション材をほとんど使用していないため、かなり小さく折り畳める。出掛ける際、行きと帰りで荷物の量が違うのはよくあることなので、別のバッグの中に畳んで入れておけば、荷物が増えた場合でも対応しやすくなるだろう。

クッションボックスを取り外したところ 片手で掴めるくらいに小さく折り畳める

 筆者は普段、ショルダータイプのカメラバッグを使用している。スリングバッグとショルダーバッグを使用したうえでの体感的な違いは、体への密着度による運用のしやすさだと思う。一般的なショルダーバッグを「箱型」とするならば、スリングバッグは「三日月形」というイメージ。スリングバッグの方が人や物にぶつかることが少ないし、走ってもバッグがあまりぶれないので、負担が少ない。

 パスポートスリングの場合は、収納スペースをある程度絞ることで取り回しのしやすさを確保しつつも、必要であればスペースを拡張できる柔軟性が評価できる。機動性重視の撮影がメインだが、時にはちょっと多めに機材を持っていきたい、といった場合に便利なカメラバッグだろう。



(本誌:関根慎一)

2010/12/7 00:00