デジカメドレスアップ主義
AFアダプターのニュージェネレーション
E-M5 Mark II + EF 40mm F2.8 STM
Reported by澤村徹(2015/8/13 12:00)
- ボディ:オリンパス OM-D E-M5 Mark II
- レンズ:キヤノン EF 40mm F2.8 STM
- マウントアダプター:KIPON EF-MFT AF
- カメラケース:鳥井工房 オリンパス OM-D E-M5 MarkII エバレディケース(プエブロ/グリージオ)
- ストラップ:EPM YOSEMITE CAMERA STRAP SAFARI
昨今、マウントアダプターを使うボディと言えば、ソニーα7シリーズが人気だ。オールドレンズはフルサイズで使いたいという人が多いため、当然の帰結ではある。そうした中、久々にマイクロフォーサーズを盛り上げてくれるマウントアダプターが登場した。それがキポンのEF-MFT AFである。今回はこのマウントアダプターを軸にE-M5 Mark IIをドレスアップしてみた。
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キポンのEF-MFT AFは、キヤノンEF/EF-Sレンズをマイクロフォーサーズ機に付け、AF動作させるマウントアダプターだ。キポンにとってはEF-S/E AFに次ぐふたつめのAFマウントアダプターで、メタボーンズが得意とするAFマウントアダプターのカテゴリーに、いよいよキポンも本格参入というわけだ。
AFマウントアダプターは数あれど、EF-MFT AFのAFパフォーマンスは頭ひとつ抜きん出ている。シャッターボタン半押しで即座に合焦ランプが灯り、そのレスポンスの良さに驚かされる。純正レンズ同等とまではいかないものの、AFスピードはかなり高速だ。無論、マイクロフォーサーズボディ側で絞りコントロールができ、IS付きレンズは手ブレ補正も動作する。
ただし、マイクロフォーサーズ、キヤノンEF/EF-Sレンズともに非常に種類が多いため、機材の相性がある。販売店によると、ボディはオリンパス製よりもパナソニック製の方が動作が安定しているという。IS付きレンズについては動作するものと動作しないものがあり、サードパーティ製のEFマウントレンズは動作が不安定になることが多い。ハイパフォーマンスをすべての環境で発揮できないのは惜しまれるが、今後のファームアップでの改善に期待したいところだ。
ドレスアップ面は鳥井工房のエバレディケースを合わせた。トラディッショナルでありながら、攻めのデザインをまとっているのが鳥井工房製ケースの醍醐味だ。グリップ部のパンチング、年輪のようなグリップの断面、プエブロとミネルバのコンビネーションなど、細部の意匠が目を奪う。完成度の高さは言うまでもなく、デザインにブレがないところがこのブランドの強みである。
ストラップはEPMのYOSEMITE CAMERA STRAP SAFARIを選んだ。クライミングロープを用いた丸紐タイプのストラップである。直径8mm、長さ126cmで、斜め掛けにも対応するロングタイプだ。二重リングの取り付け部はイタリアンレザーを採用している。M型ライカ向けを想定した製品だが、ミラーレス機とも好相性である。ちなみに、丸紐タイプのストラップというとアルティザン&アーティスト製が有名だが、それと比べると若干太く、ナイロン製ゆえに肌触りは硬い印象だ。実際に手に取ると、かなりインパクトの強いストラップである。