デジカメドレスアップ主義

ポケットシネマカメラにネックストラップを!

Blackmagic Pocket Cinema Camera + P.Angenieux Paris 10mm F1.8

  • ボディ:ブラックマジックデザイン ブラックマジックポケットシネマカメラ
  • レンズ:アンジェニュー アンジェニュー 10mm F1.8
  • マウントアダプター:メタボーンズ マイクロフォーサーズマウント用Cマウントアダプター Ver2,(デジタルホビー)
  • ケージ:MOVCAM BMPCCケージ(ケンコープロフェッショナルイメージング)
  • ホットシュー:Wooden Camera 1/4-20ホットシュー(デジタルホビー)
  • ストラップ用金具:muk select 斜めがけストラップ用金具
  • ファインダー:リコーイメージング GV-2
  • ストラップ:Hunter Company Figure 8 Stitched Cobra Type Carrier

 ブラックマジックポケットシネマカメラ(以下BMPCC)をご存じだろうか。コンパクトデジタルカメラのような小型ボディでありながら、フルHDでRAW撮影できる本格デジタルムービーカメラだ。マイクロフォーサーズマウントを採用しており、マウントアダプター経由で様々なレンズが装着できる。さらにイメージセンサーはスーパー16mmとほぼ同等で、Cマウントレンズをレンズ本来の画角で使えるというメリットも見逃せない。スチル撮影には未対応だが、オールドレンズファンには気になるカメラといえるだろう。

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 さて、今回はこのBMPCCをドレスアップしていくわけだが、そもそもプロユースを念頭においたムービーカメラということもあり、何かと制約が多い。プロユースではリグを組んで使うことが多く、スチルカメラのようにストラップで提げるような使い方は想定されていない。一応、ハンドストラップ用の小さなストラップ穴がひとつあるものの、これではネックストラップを着け、テンションをかけて手ブレを軽減するといった使い方ができない。ストラップ取り付け具のあるレザーケースでも発売されていればいいのだが、スチルカメラではないため、こうしたアクセサリーもない。そこで今回は、BMPCCにネックストラップを付けることを目標にドレスアップを考えてみた。

BMPCCはコンパクトデジタルカメラと見間違うほどに小さい
グリップ底面にストラップ穴があり、ハンドストラップが装着可能だ

 まず、BMPCCにMOVCAMのケージを取り付けた。ケージはリグを組む際にベースとなるフレームのようなものだ。ムービー分野では金属フレームと木製グリップの組み合わせがトレンドのようで、このMOVCAM製のケージも大きな木製グリップを備えている。指を添えるとちょうど一眼レフのグリップを握ったような感触で、ホールド感向上に貢献してくれる。

MOVCAMのBMPCCケージは1万8,500円。ケンコープロフェッショナルイメージングで取り扱いがある
カメラをフレームで覆い、さながらヘビーデューティー仕様のカメラケースといった佇まいだ

 ケージには至る所にネジ穴が空いており、通常はこれらに別体モニターやマイク、ハンドルなどを取り付ける。ここではmuk selectのストラップ用金具を取り付け、ストラップ装着できるようにした。

 また、上部中央にはウッデンカメラの汎用ホットシューを装着し、ここに28mm用ファインダー「GV-2」を取り付けている。このホットシューは通常マイク装着に用いるのだが、スチルユーザーとしてはやはり外付けファインダーを載せたくなる。ただし、外付けファインダーを色々試したところ、どのファインダーも取り付けが若干ゆるかった。パーセルテープなどをファインダーの底面に貼り、フィット感を調節するとよいだろう。ちなみに、BMPCCはレンズの焦点距離が2.88倍になるため、今回装着したアンジェニュー10mm F1.8は35mm判換算28.8mm相当となる。一応、レンズとファインダーの画角はざっくりと合わせてある。

BMPCC側面の端子類にはダイレクトにアクセスできる
背面は大きく開き、ボタン操作を妨げない。上部のボタンにも直接タッチできる
底面にイージーアクセスでき、ケージから外さずにバッテリーとメモリカードの交換が可能だ
ケージのグリップ上下にスリットがあり、ストラップを付けることで縦吊りが可能だ

 肝心のストラップは、ライフル用のレザースリングを合わせてみた。muk selectのストラップ用金具はリングの横幅が約3cmで、カメラ用ストラップだと取り付け部分がかなり余ってしまう。ハンター社のライフル用スリングは取り付け部分の横幅が3cmで、ほぼジャストで装着できた。ちなみに、この形状のスリングはコブラスリングと呼ばれており、ライフルを提げた際、肩に当たる部分が太く、もう一端が細くなっている。首提げすると左右で太さが異なり、カメラストラップとしては新鮮な見え方だ。

muk selectのストラップ用金具はひとつ980円。今回はケージの両サイドに取り付けている
ウッデンカメラの汎用ホットシューは2,987円。デジタルホビーで取り扱いがある
ハンター社のコブラスリングは53.25ドル。本来はライフル用のストラップだ
両端の太さが異なり、その形状がコブラに似ていることからコブラスリングを呼ばれている
取り付け部分は約3cm。muk selectのストラップ用金具にジャストフィットする

 オールドレンズはデジタルホビーのCマウントアダプターを介し、アンジェニュー10mm F1.8を装着した。マイクロフォーサーズ機は大きくケラレてしまう広角Cマウントレンズだ。BMPCCでも若干ケラレるが、動画編集ソフトのズーム機能で補正可能な程度だ。BMPCCとの組み合わせでは2.88倍の35mm判換算28.8mm相当となり、16mmフィルムムービーカメラと同様の広角レンズとして活用できる。アンジェニュー10mm F1.8はピント固定のレンズなので、絞り込むことでほぼ全域にわたってピントが合う。ムービー初心者でも気負わずに撮影できるMFレンズだ。

 BMPCCは手ブレ補正機能がなく、手持ち撮影ではかなり手ブレが気になる。今回ネックストラップにテンションをかけながら撮影したところ、ストラップなしの状態よりは手ブレを軽減できた。これならスチルカメラとBMPCCを2台持ちして、スチル時々ムービー、もしくはムービー時々スチルといった撮影が楽しめる。本格的に撮るには要三脚となるが、スチル撮影といっしょにカジュアルにムービーを楽しむなら、こうしたスタイルも一興だろう。なお、作例ムービーはRAW撮影したものを、ブラックマジックデザインが無償提供するDaVinci Resolve Liteで編集した。

作例

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澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp