デジカメドレスアップ主義

黒装束のバリエーション

ソニーサイバーショットDSC-RX1

 ソニー「サイバーショットDSC-RX1」が、20万円超えの超高級コンパクト機でありながら思いのほか好調だという。フルサイズコンパクトの潜在的ニーズをうまく掘り当てたようだ。こうした人気を背景に、ハンドメイド系のカメラアクセサリーブランドから、RX1用レザーケースがいくつか登場している。今回はこれらの製品からブラックレザーのケースを選び、RX1のブラックスタイルを考えてみた。レザーの質やアクセントカラーで、ブラックスタイルのバリエーションを楽しんでみよう。

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  • カメラ:ソニーサイバーショットDSC-RX1
  • ケース:ユリシーズ RX1ボディスーツ(ブラック)
  • ストラップ:0291ファクトリー ボルトダウンカメラストラップ(ベージュ)
  • レンズフード:八仙堂 高級レンズフード ねじ込み式 Φ49mm
  • ファインダー:フォクトレンダー 35mm View Finder M

 ひとつめはユリシーズのRX1ボディスーツを選んでみた。大きなグリップでホールドを向上する一方、RX1のバッテリーの保ちを考慮し、同社初の底面イージーアクセス仕様を採用している。実用性にそった設計は、ユリシーズならではだ。このケースはカラー名こそブラックだが、マットなダメージ加工レザーを用いているため、光の加減によってダークグレーぐらいの見え方になる。黒のレザーは高級路線が多いなか、このケースはリアルクローズのようなほどよいゆるさがある。そこでベージュのファブリック製ストラップ、丸型のフードとファインダーを合わせ、全体にカジュアルな雰囲気にまとめてみた。黒のレザーケースはかしこまった印象になりがちだが、このスタイルなら気軽なスナップにも持ち出しやすいだろう。

 その一方で、甘くなりすぎない工夫もこらしてみた。それがストラップのセレクトだ。0291ファクトリーのボルトダウンカメラストラップは、その名称通り、大きなボルトを用いている。金属パーツはカメラを傷つけるおそれがあり、実のところあまり好まれない。ただし、大きな金属パーツに心引かれるのも事実だ。このストラップは大きなボルトとリングを用い、さらにあえて剥げやすい塗装を施してある。使い込んだ金属のテイストを短時間で楽しめるわけだ。金属質が好きな人には心に刺さるストラップだろう。

RX1ボディスーツは大きなグリップを搭載し、実用とデザインの両面のポイントとなっている
側面のホックでケースを固定する。フィット感は申し分のない仕上がりだ
AEロックボタンと再生ボタンが隠れているが、ケースの上から押せば実用上の問題はない
ユリシーズ初の底面イージーアクセスに対応した。三脚穴も搭載している
ブラックとチョコレートの2色展開で、価格はともに1万5,750円となる
八仙堂のスリットフードは2,500円。人気の高い三穴スリットフードだ
0291ファクトリーのストラップは5,500円。カーキ、ベージュ、ブルーの3色展開だ

  • カメラ:ソニーサイバーショットDSC-RX1
  • ケース:鳥井工房 RX1エバレディケース(ブッテーロ/ブラック2)
  • ストラップ:アルティザン&アーティスト ACAM-110(レッド)
  • レンズフード:ユーエヌ スクエアーフード専用キャップ付(49mm径)
  • ファインダー:フォクトレンダー 28/35mm mini Finder

 二例目のドレスアップは、高級感と大人の色気を狙ってみた。キーアイテムは鳥井工房の黒赤ツートーンのレザーケースだ。ブッテーロと呼ばれるブラックイタリアンレザーをベースに、赤ステッチと同じく赤いレザーパーツが施してある。あえて俗な言い方をすると、エロいケースだ。ブラックの上質な光沢感、そして発色の良いレッド。配色のインパクトだけでなく、ラグジュアリーなテイストを備えたレザーケースである。

 ここではアルティザン&アーティストの赤いアクリルテープ製ストラップを合わせてみた。赤と黒でそろえているわけだが、このストラップはワンポイントでアスタリスク型のスタッズを備えている。このスタッズがさりげなく妖しさを煽る。ミラーレス機向けにリリースされたストラップだが、コンパクト機のRX1と組み合わせてもサイズ的にバランスがよい。フードとファインダーはともに角型を選び、硬派なスタイルに仕上げている。

パンチングを施したグリップを搭載する。赤いレザーパーツが実に鮮やかだ
ブラックレザーの赤ステッチは定番の配色だが、上質レザーだとグッと高級感が増す
AEロックボタンが隠れているが、内側にレザーパッチを貼り、押しやすい設計になっている
底面のネジでケースを固定する。ネジは三脚穴が空き、実用性重視の設計だ
鳥井工房のケースは2万6,800円。同素材のストラップもラインナップしている
ユーエヌのフードは6,480円。側面のネジでフードの傾きを調節できる
アルティザン&アーティストのストラップは4,725円。随所にレザーパッチを用いている

 サイバーショットDSC-RX1はフルサイズコンパクトの先駆けということもあり、高級感のあるカメラ然としたスタイルだ。ケースやストラップによるドレスアップはもちろん、その他にもたくさんのドレスアップポイントがある。ホットシューには外付けファインダーが装着でき、レンズ先端には49mm径のねじ込み式レンズフードが取り付け可能。さらにシャッターボタンにスクリューがあり、ソフトレリーズボタンやケーブルレリーズが装着できる。そもそも純正アクセサリーが豊富で、ドレスアップに事欠かないカメラだ。カメラケース以外は汎用アイテムが使えるので、様々なドレスアップスタイルが楽しめるだろう。

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp