河在烈写真展「再び、風景の間に －言語を失われた場所、停止された時間－」

©Ha, jae yell

いつだったか私は、あまりにも日常的でそのまま見逃してしまった場面に、ふと目を向けるようになった。

外見ではその場面たちは点と線と面によって、単調に構成されているようである。しかし、こまかく観察してみれば、そこには驚くほど特異であり印象的なものが、潜んでいるということを感じるようになった。その部分の意味を集中的に照らし、穿鑿してみた結果、次のようなものが発見できた。それは、静的な背景と動的な力との共存から来る逆説的な美、人間の限界に挑戦する不屈な勇気、永遠な世界への憧れと夢、人間の惰弱さから生じる超越への意志、そして慇懃さと根気、愛と平和に対する祈望などである。しかし、このような美的価値は鑑賞者の観点や哲学によって、また別の意味に生まれるのだろうと思う。

河 在烈 写真展「再び、風景の間に －言語を失われた場所、停止された時間－」

会場・スケジュールなど

• ・会場：コニカミノルタプラザ（ギャラリーA）
• ・住所：東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル4階（フルーツの高野4階）
• ・会期：2016年4月12日火曜日～2016年4月21日木曜日
• ・時間：10時30分～19時（最終日15時まで）
• ・休館：会期中無休
• ・入場：無料

作者プロフィール

中央(チュンアン)大学芸術大学院 視覚デザイン科専攻
1992年から水原(スウォン)女子大学芸術学部 視覚デザイン科 教授
広告代行会社であるオリコン、LG A.D勤務
H.C.R.デザインスタジオ運営

個展
1995年「夜明けがくる道」 '富士フォトサロン (ソウル)
1997年 富士フォトサロン (ソウル)
1999年 富士フォトサロン (ソウル)
2001年「'闇の中から光で」 '富士フォトサロン (ソウル)
2002年「風景の間」 京仁(キョンイン)美術館 (ソウル)
2004年「海の間」 京仁(キョンイン)美術館 （ソウル）
2012年「beyond the landscape」 coex （ソウル）
2014年 韓国観光公社招待展覧会 名古屋