写真展

長島敏春写真展「サンゴ礁とマングローブ」

(ニコンサロン)

サンゴ礁とマングローブは、ともに熱帯及び亜熱帯でセットになって見られる生態系の環境だ。どちらも生態系を持つ独自の地形をつくる環境である。また、共に開発や地球温暖化による影響を受け消滅の危機にある。作者は、この二つの生態系の環境から共通の視点を持って生き物たちを見たら、どう見えるだろうかと考えた。

石垣島は硬い地質の古生層が複雑な地形を生み、国内屈指の広大なサンゴ礁を有する。西表島は大陸の堆積物である八重山層群という砂岩や泥岩のもろい地質から、国内最大のマングローブの群生が生まれた。インドネシアの東部にあるラジャアンパットは赤道直下のサンゴ礁とマングローブが共生する世界有数の生物多様性に富む海だ。

サンゴ礁とマングローブでは、生き物たちが環境を創成し、場としての生態系を維持しているのが見えてくる。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ニコンサロンbis新宿
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • ・会期:2015年8月25日火曜日~2015年8月31日月曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1954年東京都生まれ。外国通信社に勤務後、フリーランスになる。2002年から石垣島の美しい海を撮り続けている。07年に石垣島のサンゴ礁大白化に遭遇して以来、サンゴ礁の生と死を見つめ、さまざまなメディアを通してサンゴ礁の素晴らしさと環境問題を伝えている。

写真展に、08年「水中スナップ 白化するサンゴ礁」(ニコンサロンbis新宿、ニコンサロンbis大阪)、10年「生命(いのち)のサンゴ礁」(ニコンサロンbis新宿)などがある。著作に写真絵本「サンゴの海」(偕成社)がある。

日本自然科学写真協会理事、日本サンゴ礁学会会員、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会会員。

(本誌:河野知佳)