写真展

青木秀平写真展「彩の国」

(ニコンサロン)

作者は家のそばから少しずつ距離を伸ばしながら撮影を続けた。

撮影当初、作者にとって、都市近郊にあたるこの土地は「変わる」というイメージが強かった。

少し前までは畑や田んぼだったところが急に、家の建築工事が始まっていたりする。

しかし、撮り歩き続けることにより、これらとは違う、別のものに作者は目が行くようになった。

春夏秋冬を通して行われる農作。

先人の残した跡など変わらないものが見えてきた。

これらのものを探しているうちに、作者の足は北、東、南にかかる県境まで達した。

なかには、お稲荷さんや御岳山に見立てた塚。

古いものでは江戸時代につくられた道祖神などがあった。

作者にとって、変わらないものとは、はた目には変わらないように見えるという意味で、微細な変化はもちろんある。

農作のあり方が変わっていたり、先人の残した跡は、その土地の人びとがそこに新たな鳥居を建てたりしている。

急に大きく変わる風景。はた目にはわからないが、微細に変わっている風景。

二つの風景を撮影し展示することにより、埼玉県東南部の風土や姿を感じていただければと作者は思う。

カラー約35点

ニコンサロン bis 新宿 2016年11月 - 写真展 - ニコンサロン|ニコンイメージング

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ニコンサロンbis新宿
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • ・会期:2016年11月22日(火)~11月28日(月)
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

ギャラリートーク

ニコンサロンbis新宿:11月26日(土)12時30分~13時30分

作者プロフィール

1989年埼玉県生まれ。2012年日本写真芸術専門学校卒業。同年から日本カメラ財団菊池東太写真塾に在籍。写真展に13年「forest park」(Juna21新宿ニコンサロン、Juna21大阪ニコンサロン)がある。