写真展

矢口清貴写真展「パイパティローマ 波照間の南-楽土へ」

(ふげん社)

日本最南端の波照間島の人々がかつて重税を苦に逃避したという幻の楽園、「パイパティローマ(南波照間島)」を探し求めて旅をする気鋭の写真家、矢口清貴さんのオリジナルプリントを、10.11-11.5の約一ヶ月にわたり、展示販売いたします。

私たちの中に眠る南への志向性を表現した前期展示“Invisible things”(10.11-10.22)20点と、東シナ海に浮かぶ沖縄〜八重山〜台湾〜ルソン島で捉えた、幻の「南波照間島」の面影を写した後期展示“Visions of island”(10.25-11.5)20点で構成します。

八重山で撮影された矢口さんの前作 写真集『マブイ-魂は廻る』(窓社)からオリジナルプリント20点も、会期中通して展示します。本展に推薦文を寄せていただいた写真評論家の飯沢耕太郎さんや、写真家の尾仲浩二さんをお招きしてのトークイベントも開催します。

人が南を求めるとき、それはネバーランドに憧れる少年の夢であり、“ANY WHERE OUT OF THE WORLD”(ここではない何処か)、つまり彼岸(死の世界)を希求するという人間の普遍的な欲求でもあるような気がします。矢口さんの写真には、太平洋に抱かれて漂っているような気持ち良さがある一方で、そんな私たちの原始の部分をふっと思い出させてくれるような、何かが潜んでいます。そんな空気を感じに、ぜひ会場へいらしてください。みなさまのお越しをこころよりお待ちしております。

コミュニケーションギャラリー ふげん社≫矢口清貴写真展「パイパティローマ 波照間の南ー楽土へ」

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ふげん社
  • ・住所:東京都中央区築地1-8-4築地ガーデンビル2F
  • ・会期:2016年10月11日(火)〜11月5日(土)
  • ・時間:12時〜19時(土曜日は17時まで)
  • ・休館:日曜日、月曜日、祝日
  • ・入場:無料

トーク 尾仲浩二(写真家)× 矢口清貴

・日時:10月22日(土)18時~
・費用:1,500円(ドリンク付、要予約)+特製パンフレット付

トーク 飯沢耕太郎(写真評論家)× 矢口清貴

・日時:10月28日(金)19時~
・費用:1,500円(ドリンク付、要予約)+特製パンフレット付

作者プロフィール

1978年 兵庫県生まれ、東京在住。明治大学理工学部建築学科卒。一級建築士。主に八重山を舞台に、眼には見えない世界、此岸と彼岸、人々の営みを追い続けている。現在都市再開発に関するテーマに取り組む
2008年 アサヒカメラ2009年1月号フロントグラビアにて「魂は廻る-マブイハメグル」発表。
2009年 新宿・大阪ニコンサロンにて個展「魂は廻る-マブイハメグル」開催。第10回上野彦馬賞州産業大学フォトコンテストにて日本写真芸術学会奨励賞受賞。
2010年 デザイン誌 +81主催「 Tokyo Graphic Passport2010」にて My Favorite Artist賞受賞。沖縄県・波照間島仲底商店galleryにて杮落し個展「パティローマ」開催。
2011年 雑誌正論にて八重山の“暮らし”(2月号)、“まつり”(3月号)、“自然”(4月号)連載。
2013年 大阪Gallery Limelightにて個展「アイヅ」開催。
2014年 窓社より初写真集「 マブイ 魂は廻る」出版。日本カメラ2014年8月号口絵グラビアページにて「パイパティローマ」発表。