森典彦写真展「くろしお紀行」

撮影エリアは九州南部と高知県で、黒潮の規模からすれば極くピンスポットにすぎません。しかし出かけたそこは黒潮の温暖な気候に充分育まれた土地でした。

無人駅に降り立ち、遠くで光る海を目指して歩き出すと日々の凝り固まったストレスが、フライパンの上へ落したバターのようにみるみる溶けだしていくようです。そして好奇心が湧いてきます。

亜熱帯をも思わせる自然、かつて大洋の航海の要所として栄えた町（集落）の重厚な趣き、、、まだあります。

が、その地域がユートピアかと問えば？があります。人影を見ない集落、多い廃屋や空き地、耕作放棄地など、いわゆる「過疎」です。多くの地方が抱える問題がここにも在りました。

今回の写真展は「甘味」だけでなく、この「酸味」もちょっと混ぜたありのままの本土南部紀行です。

出展数 カラー約40点

【オリンパスギャラリー東京】7月22日（金）～　7月27日（水）森　典彦　写真展｜オリンパスギャラリー東京　写真展一覧｜ショールーム・ギャラリー＆サービスステーション｜オリンパス

会場・スケジュールなど

• ・会場：オリンパスギャラリー東京
• ・住所：東京都新宿区西新宿1-24-1エステック情報ビル地下1階
• ・会期：2016年7月22日（金）～7月27日（水）
• ・時間：11時～19時（最終日15時まで）
• ・休館：木曜日
• ・入場：無料

作者プロフィール

1956年　　福岡生まれ
1995年　　個展　「山水」
2003年　　個展　「天然意匠登録」
福岡在住