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フルサイズ対応望遠ズーム「HD PENTAX-D FA★ 70-200mm F2.8」

スーパーEDレンズ、新コーティング、新フォーカスモードなど採用

リコーイメージング株式会社は2月5日、35mmフルサイズセンサーに対応する望遠レンズ「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」を近日に発売すると発表した。価格は税別30万円。

高性能を追求した★(スター)シリーズの最新モデル。フォトキナ2014で参考出品された3本のうちの1本と見られる。

35mm判のイメージサークルに対応すると明言されており、製品名には、フルサイズ対応でかつデジタル対応を表す「D FA」が含まれている。

本レンズのフルサイズ対応についてリコーイメージングでは「現行の当社デジタル一眼レフカメラに装着すると、画面の四隅までシャープな解像感の高い描写が楽しめる」とする一方で、「将来的な撮像素子サイズの大型化にも対応が可能」とも説明。同日に開発発表のあった35mmフルサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフカメラとの組み合わせを示唆するものだろう。

ちなみに既存のKシリーズに組み合わせた場合、焦点距離イメージは、35mm判換算で107-307mm相当となる。

★(スター)シリーズは、「理想の画質を目指して極限まで諸収差を補正し、中心から周辺までシャープでクリアな高い描写力を 追求したレンズ」とされており、このレンズも異常低分散ガラス4枚、特殊低分散(ED)ガラス2枚、スーパーEDガラス2枚を採用するなど贅沢な構成をとる。「ズーム全域で色収差を良好に補正し、中心から周辺部までクリアで コントラストの高い、優れた描写性能を実現」したという。

さらに新開発ナノテクノロジー「エアロ・ブライト・コーティングII」を採用。従来の「エアロ・ブライト・コーティング」を超える低反射特性を謳っており、HDコーティングとの併用で、ゴーストやフレアの発生を効果的に抑えたとする。型番の「HD」は、HDコーティングを意味している。

おなじみのクイックシフト・フォーカスシステムには、新たにQFS/A、QFS/M、MFの切り替えスイッチを搭載。QFS/Aはオートフォーカス優先、QFS/Mはマニュアルフォーカス優先を意味し、特に後者は、オートフォーカス中にもマニュアルフォーカス操作が可能という新しい機構だ(QFS/Aは従来通りオートフォーカス後にマニュアルフォーカスが可能)。3段階のフォーカスレンジリミッターも設定できる。

レンズフードやレンズケースなどに加え、新開発の着脱式三脚座が付属するのもトピック。脱落防止機構付きという。

最短撮影距離は1.2m、最大撮影倍率は0.13倍。

マウントはKAF3。絞り羽根は円形9枚。

フィルター径は77mm。外形寸法は約91.5×203mm(最大径×全長)。重量は約1,755g。フードおよび三脚座付きで2,030g。

製品名の「AW」が表す通り、防塵防滴構造となっている。

(本誌:折本幸治)