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コシナ、ニコンSとコンタックスの内爪レンズ用アダプター

別売のVM-E接写アダプターでフォーカシング。ソニーα7向け

 コシナは、Eマウント用の接写アダプターと組み合わせて使用するマウントアダプター2製品を7月に発売する。ニコンSマウントレンズ用の「S→VM Adapter」とコンタックスマウントレンズ用の「C→VM Adapter」は、いずれも税別2万5,000円。

Voigtlander S→VM Adapter
Voigtlander C→VM Adapter

 ニコンSマウントおよびコンタックスマウントの内爪式レンズをVMマウントに変換するアダプター。VMマウントからEマウントに変換する接写アダプターのヘリコイドをレンズのフォーカス機構として利用し、ソニーEマウント機で撮影することを想定している。

 使用対象の内爪式レンズはフォーカス機構をレンズ本体に持たないため、別売の「VM-E Close Focus Adapter」(2013年12月発売。税別3万2,600円前後)に備わる接写用ヘリコイドのストロークで代用する。CP+2014で参考出品していた。

 海外メーカーから内爪レンズの使用を意識したヘリコイド内蔵のニコンSおよびコンタックス用アダプターも発売されているが、こちらは同じフォクトレンダーブランドの接写アダプターとの組み合わせを前提に、別体とした点が珍しいと言える。

 VM-E Close Focus Adapterは、最短撮影距離がおおむね0.7〜1m程度に設定されているレンジファインダーカメラ用レンズを、距離計連動でなくライブビュー撮影で接写できるように開発された製品。接写ヘリコイドの繰り出しストロークは4mm。

VM-E Close Focus Adapter(別売)

 同社では目安として、焦点距離50mmのレンズを使用した場合、接写アダプターのヘリコイドを4mm繰り出した際に約75cm〜無限遠の範囲で撮影可能という。接写アダプターは直進ヘリコイドのため、オリジナルのニコンS型やレンジファインダーコンタックスのボディに備わる回転ヘリコイドより絞り操作が使いやすいとしている。

 マウントアダプター2製品は、いずれも対応イメージサークルが36×24mm(35mmフルサイズ相当)。外径寸法は52×10.9mm。重量は66g。

(本誌:鈴木誠)