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「PENTAX 645Z体感&トークライブ」が開催
田中希美男氏「こんな中判デジタルは他にない」
Reported by 本誌:折本幸治(2014/4/21 11:35)
リコーイメージングは4月19日、「PENTAX 645Z体感&トークライブ」を開催した。会場には多数の645Z試作機が並び、熱心な来場者が詰めかけた。
6月末に発売される中判一眼レフデジタルカメラ「PENTA 645Z」が披露されるイベントで、4月26日には同様のイベントが大阪でも開かれる。いずれも完全予約制。
東京会場の内容は、タッチ&トライコーナー、シューティング体験スタジオ、プロ写真家ギャラリーと盛りだくさん。
タッチ&トライコーナーには、数多くの645Z試作機が用意されていた。
トークライブを担当したのは、田中希美男氏と鈴木一雄氏。
初回に登壇した田中氏は645Zについて、「高画素と高感度を両立した初めてのカメラ」と説明。有効約5,140万画素CMOSセンサーの解像度と、最高感度ISO204800の実力を作例でたっぷりと見せていた。35mm判フルサイズ機との比較では、意外にもフルサイズ機より色ノイズが少ないことを強調。「画素ピッチは645Zの方が短いが、色ノイズの処理がうまい。これには僕も驚いた」。
位相差AFの測光エリアが画面中央に固まってしまっていることについては、APS-C機であるK-3とAFセンサーを共用しているため。645ZはK-3と共用しているパーツが多く、「それがコストダウンにつながり、税別80万円という安さで中判デジタル一眼レフが買える。これは衝撃的なこと」とのことだ。ボディも645Dと金型を共用することで、コストダウンを図っているという。
ボタンやメニューといった操作系も、K-3をはじめとしたKシリーズをほぼ踏襲している。こうした35mmおよびAPS-Cセンサーのデジタル一眼レフらしい特色を備えたところも特徴だ。「動画が撮れて秒3コマの連写ができる。こんな中判デジタルカメラは他にない」。
ただし、チルト式液晶モニターと回折補正は、ペンタックス初の装備となる。田中氏は回折補正の紹介にも時間を割き、その効果を絶賛していた。「なぜオフにできるのかわからない(笑)。常時オンで良いのでは」。効果は田中氏のテスト結果からするに、1段から1段半とのことだ。
その他、CP+2014で参考出品されていた超広角ズームレンズについても田中氏より言及があった。「重たいがとても良く写る。スペックは28-45mm F4.5になるのでは」と予測。35mm判換算で焦点距離22.4-36mmに相当するようだ。残念ながら、会場に新レンズの展示はなかった。
来場者で特徴的だったのは、比較的プロカメラマンが多かったこと。中判デジタルカメラである645Zのキャラクターによるものだろう。リコーイメージングでも、小林宗正氏による「スタジオワークフローデモンストレーション」を実施。テザーソフトを介して645ZとPCを直結、撮影した写真が即座にPCで表示されるまでをデモンストレーションしていた。
大阪会場は、グランフロント大阪 カンファレンスルームで4月26日(土)に開催。時間は10時〜14時と15時〜19時の2回。定員は各回150名。こちらのページで事前申込を受け付けている。