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賞金223万円「富士山アートコンテンツグランプリ」の受賞者が決定

テラウチマサトさん、ハービー・山口さん、渡邊美樹さんらが表彰式に

 富士山アートコンテンツグランプリ(223アート)実行委員は7月31日、フォトコンテスト「富士山アートコンテンツグランプリ」の表彰式を「リコーイメージングスクエア銀座」(旧RING CUBE)で開催した。

 世界文化遺産への登録を祈念して、富士山の魅力を伝える作品を募ったフォトコンテスト。主催はNPO法人 富士山を世界遺産にする国民会議。2012年12月23日~2013年6月30日に作品を募集し、計1,797点の応募があった。

 グランプリ受賞者には、富士山にちなんで賞金223(フジサン)万円が贈られた。準グランプリ受賞社には22万3,000円が贈られた。グランプリの他にも、各界の著名人が自分で購入する作品を選ぶ「私の買いたい1点賞」も設けた。

 受賞作品は次の通り。

・グランプリ 富士山頂上賞

審査委員長のテラウチマサト氏は、「色と言い形と言い、葛飾北斎が今写真を撮ったらこうなるのではないかという作品。本当に良い作品です」と評した。
受賞した平本純氏(左から2人目)。左端はテラウチマサト氏、右から2人目はハービー・山口氏、右端は富士山を世界遺産にする国民会議 事務局長の高島幸雄氏。

・準グランプリ 富士山5合目賞

審査員のハービー・山口氏は、「上り下りする人に注目したという視点のユニークさがある。切り取られたフレームの外に何があるのかを想像させる作品」と評した。
受賞した酒井久美子氏(左から2人目)。右端は公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟 事務局次長の寺尾明人氏。

・私の買いたい1点賞(浅見帆帆子氏セレクト)

エッセイストの浅見帆帆子氏が選んだ作品。「枚数が多いので迷うかと思ったが、即決でした」(浅見氏のコメント。同氏は欠席)。
受賞した荻原楽太郎氏(左)。

・私の買いたい1点賞(北原照久氏セレクト)

トーイズ代表取締役、横浜ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久氏が選んだ作品。「最後に残った3点で迷いに迷って選んだ1点」(北原氏のコメント。同氏は欠席)。
受賞した関根元治氏(左)。

・私の買いたい1点賞(Chage氏セレクト)

アーティストのChage氏が選んだ作品。「犬が富士山より上にいて、日本一の犬だ」(Chage氏のコメント。同氏は欠席)。
受賞した蓬澤幸恵氏(左)。

・私の買いたい1点賞(渡邊美樹氏セレクト)

参議院議員の渡邊美樹氏が選んだ作品。「ちょうど撮影地の近くに別荘があるので、飾っておいて来たお客様に見せたい」(渡邊氏)。
受賞した今和明氏(右)。左は渡邊美樹氏。

・テラウチ賞

テラウチマサト氏が選んだ作品。「安藤氏の作品は、日本全国どこでも見られる富士山だが、その心情をよく表現した。加藤氏の作品は、こういう珍しい形の富士山と新緑の組み合わせが新しい表現になっている」(テラウチ氏)。
受賞した安藤健一郎氏(左)。加藤謹一氏は欠席。

・ハービー賞

ハービー・山口氏が選んだ作品。「永井氏の作品は、日本人の心がよく現われている作品。小林氏の作品は、銭湯が減っているという現状を表現した作品で私も共感した」(山口氏)。
受賞した小林正吾郎氏(左)と永井三千生氏(右)。

「非常に高いレベルの作品が集まった」

 テラウチ氏は総評として、「フォトコンテストは数多く行なわれており審査員も幾つか務めたが、こと富士山の写真に関しては今回の作品は非常にレベルが高かった。単に富士山を撮るだけでなく、富士山をイメージさせる私の日本一といった作品などいろいろな表現を見ることができた。富士山を世界にアピールするための良いコンテンツとして大事にしていきたい」と話した。

授賞式が行なわれたリコーイメージングスクエア銀座。
8階の「A.W.P」ギャラリーゾーンでは、テラウチマサト氏の写真展「海を渡った富士山」が8月11日まで開催されている。

(本誌:武石修)