ニュース

劉霞(リュウカ)写真展「沈黙の力」

(フォイル・ギャラリー)

2010年ノーベル平和賞を受賞した劉暁波(リュウギョウハ)、それ以来、今なお不当な自宅軟禁を強いられている妻・劉霞の写真展、ついに開催。

「見て、感じて、想像して。あなたも、あなたも、きっと胸が痛くなるはず。」

本展では、ニューヨークやベルリン、バルセロナなど、世界各地で話題となった劉霞の写真を展示します。

検閲から逃れて獄中の夫・劉暁波に想いを伝えるため、何よりも自分自身を表現することへの情熱から創作を続けてきた劉霞。モノクロの世界に写された、彼女が「醜い子供たち」と呼ぶ一対の男女の人形は、まるで不当な圧力をうけているこの夫婦を表しているようにみえます。それらの写真は観る者に「痛み」や「恐怖」といった感情を呼び起こしますが、どの写真にも根底には静かな力強さを感じます。特異な環境で生み出された彼女の作品ですが、閉塞感を感じる現在の日本で暮らす私たちにも、強く響いてきます。

今なお自宅軟禁を強いられ、中国国内での展示も、国外へ持ち出すことも禁じられている彼女の写真を、この機会に是非ご高覧ください。

(写真展情報より)

劉霞(リュウカ)写真展「沈黙の力」

  • 会場:フォイル・ギャラリー
  • 住所:京都市上京区笹屋町通智恵光院西入笹屋町1-519 マーブルビルディング3F
  • 会期:2013年5月24日(金)〜2013年6月16日(日)
  • 時間:11時30分〜20時
  • 休館:水曜日
  • 入場料:300円(中学生以下無料)

(本誌:折本幸治)