キヤノンギャラリーS、吉村和敏写真展「MAGIC HOUR」


 キヤノンギャラリーSは、吉村和敏写真展「MAGIC HOUR」を12月22日から開催する。

(c) 吉村和敏

 本展は、日が沈んでから一番星が輝くまでの時間帯を意味する「MAGIC HOUR(マジックアワー)」をタイトルに、写真家の吉村和敏氏が北米、ヨーロッパ、日本など世界各地の風景を撮影した作品約60点を展示します。日没後のわずかな時間、淡いピンクやパープルに包まれた静かで穏やかな風景は、見る者の心を落ち着かせ、安らぎの世界へと誘います。
 なお、作品はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示します。
(写真展資料より引用)

夕陽が沈んだ直後から、空に一番星が現れるまでのわずかな時間を、MAGIC HOUR(マジックアワー)と呼ぶ。空は淡いピンクやパープルに彩られ、光が均一に回ることによって地上にあるすべての風景が存在感を増し、いつしか最も美しい姿に生まれ変わっている。昔から映画関係者の間で特別視されてきたこの時間帯、私も取りつかれていた一人だった。日中、射るようなまぶしい光に翻弄されていた自分が、マジックアワーになるとフッと心にゆとりが生まれ、いつしか目の前にある静かな風景と対話しながらシャッターを切りはじめる。すると、懐かしさと切なさがとけ込んだ詩的な作品が生まれていくのだ。
アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、ベルギー、スウェーデン、フィンランド、ニュージーランド……そして日本。世界各国のマジックアワーで捉えた作品を並べ、この地球(ほし)に隠されたまた一つ別の美しさを表現してみようと思った。
(作者メッセージを引用)

 なお、講演会を第1回(2011年1月22日)および第2回(2011年1月29日)の2回に分けて行なう。時間および会場はともに13時30分〜15時、キヤノンSタワー3階キヤノンホールS(東京都港区港南2-16-6)。定員は各回300名。Webからの事前申し込みが必要。入場は無料。

 講演会の内容は、第1回が「マジックアワー」の世界について。第2回が今までの旅について。

  • 名称:吉村和敏写真展「MAGIC HOUR」
  • 会場:キヤノンギャラリーS
  • 住所:東京都港区港南2-16-6
  • 会期:2010年12月22日〜2011年2月12日
  • 時間:10時〜17時30分
  • 休館日:日曜・祝日・2010年12月29日〜2011年1月4日

(本誌:折本幸治)

2010/12/8 00:00