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ニコン元常務の富野直樹氏が逝去

D1、D2シリーズ、D100、D200などを手掛ける

株式会社ニコンによると、元常務取締役兼映像カンパニー副プレジデントの富野直樹氏が、1月31日に亡くなった。享年65歳。

富野直樹氏。株式会社ニコン元常務取締役兼映像カンパニー副プレジデント、エグゼクティブフェロー。2006年のカメラグランプリ贈呈式のときの写真。

富野直樹氏は、1975年に日本光学工業(現ニコン)に入社、カメラ設計部第一設計課に配属。フィルム一眼レフカメラのF-301、F-501の設計に携わる。F-801ではチーフ設計者。

1996年よりデジタルカメラ開発の特任プロジェクトリーダーに。1999年にデジタル一眼レフカメラのD1を、その後はD2X、D2H、D100、D70、D200を手がけた。

当サイトでもフォトキナ2004の会場でのインタビューに出演いただいている。D2XとD2Hの役割の違い、フルサイズセンサーの可能性、D100やD70を含めたその後のラインナップ体制などについて語っていただいた。

また製品発表会や懇親会などの場でも、カメラの未来や楽しさについてコメントを頂戴したのを思い出す。

ニコンのデジタルカメラに大きな影響を与えた富野直樹氏。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

(本誌:折本幸治)