ニュース
望遠ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6」
35mmフルサイズに対応 新AFモード「QFS/M」も
Reported by 本誌:折本幸治(2015/2/5 10:06)
リコーイメージング株式会社は2月5日、35mm判フルサイズに対応する望遠ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」の発売を発表した。価格は税別32万円。近日発売とアナウンスされている。
同時発表の「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」と同じく、35mm判フルサイズセンサーのイメージサークルに対応することを明言しているレンズ。フォトキナ2014で参考出品された3本のうち1本と推察される。マウントはKAF3。
リコーイメージングでは、同じく2月5日に35mmフルサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフカメラの開発発表をしており、そのカメラとの組み合わせを意識して設計されたレンズと見られる。
もちろんAPS-Cセンサーを搭載する既存のKシリーズでも使用が可能で、その場合は35mm判換算で約230-690mm相当の画角が得られる。イメージサークルが35mm判をカバーすることもあり、APS-Cセンサーでは「画面の四隅までシャープな解像感の高い描写が楽しめる」そうだ。
レンズ構成は14群18枚。特殊低分散(ED)ガラスを 3 枚、異常低分散ガラス1枚を使用した最新の設計であり、リコーイメージングでは「球面収差や色収差などを効果的に抑え、色のにじみが少なくコントラストの高い描写を実現」と謳う。HDコーティングも採用する。型番の「HD」はHDコーティング採用の意。
オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替え操作なしで変更できる「クイックシフト・フォーカス・システム」には、新たにQFS/Mモードが搭載された。これは、オートフォーカス動作中でも即座にマニュアルでピント合わせできるといういうもの。オートフォーカス完了後にマニュアルフォーカスが行なえる従来のモードは、QFS/Aモードとして存続する。
また、AFボタンが鏡筒の90度ごとに4カ所設けられている他、それらのボタンをフォーカスプリセットモード(登録したフォーカス位置に移動)や、AFキャンセル(コンティニュアスAF中にフォーカス位置を強制的に固定)に割り当てることが可能だ。
レンズ本体は防塵防滴構造。レンズ前面には汚れに強いSP(Super Protect)コーティングを採用している。
最短撮影距離は2m。最大撮影倍率は0.22倍。
絞り羽根は9枚。円形絞りを採用する。
フィルター径は86mm。外形寸法は約95×241.5mm(最大径×全長)。質量は約2,000g。
付属の三脚座は、脱落防止機構がついた着脱式。