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第17回世界の中古カメラフェアレポート

デジカメで活用できるオールドレンズを紹介

 現在、東急百貨店東横店西館8階催物場(東京・渋谷)において、6月3日火曜日まで「第17回 世界の中古カメラフェア」が開催されている。営業時間は10時〜21時まで(最終日は18時閉場)。

 ここではその様子をお伝えするとともに、会場で見つけたミラーレスで楽しめそうなレンズを紹介したい。

「第17回 世界の中古カメラフェア」は6月3日火曜日まで東京・東急百貨店東横店西館8階催物場にて開催されている。

 この中古カメラフェアは、I.C.S.(Imported Camera Society=輸入カメラ協会)が主催する中古のカメラやレンズなどの即売会。今回は加盟する12のカメラショップのほか、アクセサリーメーカー1店の合計13店が出店している。

 例年I.C.S.では、年3回このような中古カメラを扱うフェアを開催しており、今回は2月の銀座松屋に続き2回目となるもの。ちなみにイベント名の“第17回”というのは渋谷での開催回数のことで、今年で17年目ということだ。

【注意】掲載した商品は、取材時のものです。すでに完売や予約済みになっている場合があることをご承知置きください。

ネジピッチ1mmとするキヤノン独自のJマウントを採用するニッコール。製造年は不明。このような珍しいレンズに出会えるのもこのフェアならでは。(秀光)
焦点距離1,000mmのレフレックスニッコール。屈折タイプのレンズに比較しコンパクトな鏡筒が魅力。(秀光)
球面レンズのみで開放F1.0を実現したノクティルックスM50mm F1の後期モデル。フードを組み込み式としている。(新橋イチカメラ)
M42マウントを採用するフジノンの超広角レンズ。APS-Cサイズのミラーレスなら28mm相当のレンズとして使えそうだ。(新橋イチカメラ)
明るい開放値を持つパンケーキレンズ、ズイコー40mm F2。ちょっと長めの標準レンズとしてAPS-Cサイズのミラーレスなら楽しめる。(ペンギンカメラ)
ソフト量を可変できるバリソフトロッコール85mm F2.8。ソフト量を0にセットすると通常のシャープな画像も得られる。(ペンギンカメラ)
チックマークの付いたオートニッコール10.5cm F2.5。F、F2、F3以外でも装着できるよう絞りリングに加工が施されている。(アルプス堂)
Ai-Sニッコールのなかでも、暗いレンズは生産本数の少ないものが多い。写真のAiニッコール35mm F2.8Sもそんな1本だ。(アルプス堂)

 今回の中古カメラフェアの様子をI.C.S.代表で株式会社秀光の高井氏に伺ってみたところ「初日朝一番から多くのカメラ愛好家が訪れ、人の出入りがスゴい。消費税増税の影響があるかと思ったが、初日の売り上げは前年を大きく上回る売り上げ」とのこと。恒例となっている初日開店前の行列についても、「早朝午前5時には35名ほどがデパート前に並びはじめ、開店30分前の午前9時半には約200名の行列」であったという。

トポゴン35mm F4は、旧東ドイツでつくられた旧コンタックス用の広角レンズ。距離計には連動しないが、ミラーレスでの使用なら問題ない。(アルプス堂)
富岡光学とのダブルルネームのマクロレンズ。マウントはM42。APS-Cサイズのミラーレスなら使いやすい中望遠レンズとして活躍しそう。(アカサカカメラ)
レンズキャップの使い込まれた雰囲気が貫禄のスーパーロッコール45mm F2.8。ヘリコイドリングの形状も独特だ。(アカサカカメラ)
デッケルマウントを採用するズーマー。恐らくは1960年前後の製品だ。オリジナルキャップのほか、純正のイエローフィルターも付属。(アカサカカメラ)
ライカMマウントに改造の施されたキヤノン50mm F0.95。ライカ Mなどでその独特の描写が味わえる。シリアルナンバーにも注目。(早田カメラ)
オールドデルフトはオランダの光学メーカー。ピックアップしたミノール35mm F3.5レンズは、1950年代につくられたもののようだ。(早田カメラ)
そのスタイルから通称“ダルマ”といわれるエルマー9cm F4。このレンズは1930年代に発売されたもので、ノンコーティング独特の描写が楽しめる。(スキヤカメラ)
緻密なピント合わせの可能なベローズの付いたRマクロエルマー100mm F4。このようなレンズでじっくりとクローズアップ撮影を楽しんでみたい。(スキヤカメラ)

 今回の取材では、比較的客の出入りが落ち着いたと思われる2日目(5月30日)の午前に行っているが、それでも熱心なカメラ愛好家でフェア会場はたいへんな賑わい。消費税アップなどどこ吹く風と、次々に売れていく。特にレンズについては顕著で、ミラーレスがカメラ愛好家に浸透していることが理由のようである。

 また、カメラの方に関しても、熱心なフィルムユーザーのほか、安くなった中判カメラを求める若い人も多数見受けられる。円安の影響もあり中国や韓国、欧米などから買い付けにきているバイヤーの姿もチラホラ。心配になるのが、開催日後半の品揃えだ。

「5月31日の土曜日はサタデーサービスと銘打って掘り出し物を多数用意いたします。また、お店によっては商品を追加しますので、安心して見にきてほしい」と高井氏。さらに同じ土曜日と翌6月1日の日曜日には、特設会場に展示された商品に対し、専用の用紙に入札価格を記入して行うサイレントオークションも開催する。今回は120台ほどのカメラ、レンズが用意されるという。また、東急百貨店創業80周年の特別企画として8万円と8,000円セール(なくなり次第終了)、買取コーナー開設などもあり「いつ来ても品揃えに満足されるはずです」とのことである。

ファインダー(左側)の形状がユニークなLマウントのトプコール。フルサイズのミラーレスでとことん楽しんで見たいレンズだ。(スキヤカメラ)
1935年に発売の開始されたヘクトール2.8cm F6.3とフードなどアクセサリー類。ミラーレスでの写りが気になる1本。(千曲商会)
新品のような状態のズミクロン50mm F2最初期モデル。二アミントとはこのようなレンズのことをいう。(千曲商会)
金属製の外観が美しいクセノン35mm F2。Cマウントなので、マイクロフォーサーズ、もしくはそれよりもフォーマットサイズの小さなミラーレスの使用が適している。(ムサシ)
エキザクタマウントのパンカラー50mm F2。旧東ドイツのカールツァイスイエナ製で、製造は1960年代とする。(ムサシ)
Sマウントのマイクロニッコール。最短撮影距離は0.45m、距離計連動では0.9mとする。ミラーレスならこのレンズを使って正確なマクロ撮影が楽しめる。(三共カメラ)
旧コンタックス用のビオゴン21mm F4.5。キレ味鋭い描写が特徴だ。スナップでは、絞り込んで目測でピントを合わせて撮影しても面白そうだ。(三共カメラ)

 一般的なミラーレスユーザーのなかにも、MFでのピント合わせに憧れる人や、古いレンズの独特の描写をデジタルで楽しんでみたいと考える人も少なくないと聞く。中古カメラフェアでは、各ショップの店員がそのようなユーザーの相談にものってくれるので、オールドレンズ未経験の方もぜひ足を運んでてほしい。

ICSに加盟するカメラショップのほか、マウントアダプターでお馴染みのエレフォトも出店。会場内で買ったレンズに合うマウントアダプターも即手に入れることができる。