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【CES】防水高級モデル「TG-2 iHS」などを発表したオリンパス

 Olympus Imaging Americaは、2013 International CESの前日イベント、digital experienceにおいて、コンパクトデジタルカメラの新機種を出品した。日本での発売は未定。

 展示されていたのは、いずれも「STYLUS」のペットネームを持つコンパクトデジタルカメラ。STYLUSは、2012年9月に開かれたフォトキナ2012で発表された、オリンパスのコンパクトデジタルカメラにおける名称。

 また、CCD採用モデルのSZ-15を除き、機種名の後ろに「iHS」が入っているのも今回からの特徴。iHSとは、画像処理エンジン「TruePic」と「高感度CMOSセンサー」の組み合わせたもので、オリンパスでは高感度画質、HDR逆光補正または暗部補正、FAST AF、高速連写、超解像ズームなどを総称して、「iHSテクノロジー」と説明していることが多い。

STYLUS TOUGH TG-2 iHS

 日本で2012年6月に発売された「STYLUS TOUGH TG-1」の後継機と見られる。TG-1で1タイプだったカラーリングが2タイプとなった他、コンバージョンレンズ用のネジ溝を保護するレンズリングの色が、グレーからレッドに変わった。

 また、耐水深スペックが12mから15mに引き上げられている。

 その他の主な仕様はTG-1と共通。

 撮像素子に1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサーを採用。有効画素数は1,200万。最高感度はISO6400。センサーシフト式の手ブレ補正機構を備える。

 レンズは焦点距離25-100mm相当(35mm判換算)の光学4倍ズーム。開放F値はF2-4.9。スーパーマクロ時の最短撮影距離は1cm。引き続きGPSロガー機能を搭載。

 背面には61万ドットの有機ELモニターを装備。

 動画記録は最大1,920×1,080。記録形式はH.264、またはMotion JPEG(ハイスピードビデオ)。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードと内蔵メモリー。Eye-FiおよびFlash Airにも正式対応する。

 最大撮影枚数は350枚。外形寸法は111.5×66.5×29.1mm。質量は230g。

 米国では3月に発売。価格は379.99ドル。

STYLUS SH-50 iHS

 2011年11月発売の「SH-21」の流れを汲む製品。現行モデル「SH-25MR」にも通じるボディデザインを採用する。センサーシフト式の手ブレ補正機構が、同社のレンズ交換式デジタルカメラ「O-MD E-M5」同じく、5軸対応になっているのが特徴。

 撮像素子は、有効1,600万画素の1/2.3型CMOSセンサー。レンズは焦点距離25-600mm相当(35mm判換算)の24倍ズーム。最短撮影距離は、スーパーマクロモードでの3cm。

 液晶モニターは3型46万ドット。

 動画は記録は最大1,920×1,080。120fps、または240fpsでのハイスピードムービーの記録にも対応する。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードと内蔵メモリー。Eye-FiおよびFlash Airにも正式対応。

 外形寸法は112.1×63.5×42.4mm。質量は269g。

 米国での発売は3月。価格は299.99ドル。

STYLUS TOUGH TG-830 iHS

 TG-2/1に特有のコンバージョンレンズへの対応などを省いた、ベーシックな防塵防滴モデル。耐水深10m、耐衝撃2.1m、耐寒-10度のタフネス性能を有する。

 撮像素子は1/2.3型の有効1,600万画素CMOSセンサー。レンズは焦点距離28-140mm相当(35mm判換算)F2.9-5.9の光学5倍ズーム。スーパーマクロモードでの最短撮影距離は3cm。

 液晶モニターは3型46万ドット。

 外形寸法は109.5×66.5×28.4mm。質量は214g。

 発売は3月。価格は279.99ドル、

STYLUS TOUGH TG-630 iHS

 防塵防滴モデルとしてはエントリークラスに位置づけられる製品。現行モデル「STYLUS TG-625 Tough」の後継機と見られる。外観はほぼ前モデルを踏襲している。5m防水、耐衝撃高1.5m、耐寒-10度のタフネス性能は変化なし。

 撮像素子は1/2.3型の有効1,200万画素CMOSセンサー。レンズはTG-830 iHSと共通。

 背面には3型46万ドットの液晶モニターを備える。

 外形寸法は98.4×65.9×21.9mm。質量は167g。

 米国での発売時期は3月。価格は199.99ドル。

STYLUS SZ-16 iHS

 EVFレスの高倍率ズーム機。35mm判換算で25-600mm相当F3-6.9の光学24倍ズームレンズを搭載する。外観はSZ-31MRなどに近い。

 撮像素子は1/2.3型有効1,600万画素CMOSセンサー。センサーシフト式の手ブレ補正機構も搭載。

 液晶モニターは固定式の3型46万ドット。

 米国では3月に発売。価格は229.99ドル。

STYLUS SZ-15

 同じく24倍ズームレンズを搭載した高倍率ズーム機。現行モデルでは、SZ-14のフォルムに近く、SZ-16 iHSより角が強調されたスタイリングになっている。

 SZ-15 iHSのCMOSセンサーと異なり、撮像素子にCCDを採用する。そのためか、この機種のみiHSを名乗っていない。

 センサーサイズは1/2.3型、有効画素数は1,600万。センサーシフト式の手ブレ補正機構を備える。

 レンズ、液晶モニターのスペックはSZ-16 iHSと共通。

 米国では3月に発売。価格は199.99ドル。

(本誌:折本幸治)