ペンタックス、漆仕上げの「645D japan」を受注発売


 HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部は14日、中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645D japan」を期間限定で発売すると発表した。外装に漆仕上げを施した特別仕様で、受注期間は7月20日〜9月20日。納期は約4カ月。価格はオープン。店頭予想価格は120万円程度の見込み。

PENTAX 645D japan

 PENTAX 645Dがカメラグランプリ2011大賞を受賞したことを記念した限定品。「645D japan本体」、特別ストラップ「O-ST123」、「ボディマウントキャップ645D japan」、専用フォーカシングスクリーン「センタースポットマットDS-80」を桐製の専用化粧箱に収めて発売する。カメラ本体には、限定モデルだけの個体番号を入れるという。

主なパッケージ内容

 外装には、坂本乙造商店(福島県会津若松市)が開発した漆塗り手法を採用。黒漆をベースに何種類もの銀箔をちぎり絵のように貼り込み、ボルドー着色塗装を施している。手作りのため、製品ごとに微妙に異なる風合いを持つ。

 なお、フィルムカメラの645にも漆仕上げの特別仕様が存在したが、外装は樹脂製だった。645Dの外装はマグネシウム合金のため、より質感が高まっているという。

 また、本体前面のPENTAXロゴと上面のモードダイヤル銘板の凸部に金メッキ処理を施した。グリップのラバー部も通常品と異なり、ツヤのある半光沢の黒色仕上げとしている。

 上面LCDのバックライトも変更。グリーンからホワイトになっている。

 ファームウェアは7月14日公開のVer.1.11。RAW画像をカメラ内で展開する際のGPSデータ取得方法を修正したという。

 特別ストラップには、「Camera GP 2011 Camera of The Year」と「PENTAX 645D」の文字が金色で入っている。素材は合成皮革。

645D japanに含まれる特別ストラップ「O-ST123」

 なお、東京・新宿のペンタックスフォーラムでは、14日より645D japanの実機展示を行なっている。ガラスケース内に展示されており、動作はしないが塗装の質感などを確認できる。

 ペンタックスフォーラムの所在地は、東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)ペンタックス スクエア内。営業時間は10時30分〜18時30分。毎週火曜日休業。

645D japan
付属のストラップペンタックスフォーラムにおける展示の様子(14日12時現在)

【2011年7月14日】ペンタックスフォーラムでの実機展示を取材し、画像とテキストを追記しました。

(本誌:折本幸治)

2011/7/14 11:56