ニコン、2010年度は黒字に転換。デジタルカメラも好調
株式会社ニコンは12日、平成23年3月期(2010年4月1日〜2011年3月31日)の連結業績を発表した。売上高は8,875億1,200万円(前期比13%増)、営業利益は540億5,200万円(前期は損失)、経常利益は558億1,100万円(前期は損失)、当期純利益は273億1,200万円(同)。
デジタルカメラを含む映像事業は、売上高5,963億円7,500万円(前期比4.7%増)、営業利益523億3,100万円(前期比0.4%増)。デジタル一眼レフカメラ市場が引き続き拡大、コンパクトデジタルカメラ市場は新興国を中心に堅調に推移したという。
デジタル一眼レフカメラではD7000が好調に推移。D3100が販売を伸ばした。コンパクトデジタルカメラではCOOLPIX S3000、COOLPIX P100、COOLPIX L110などが販売を伸ばした。COOLPIX S8100はなどが好評の北米市場では、下半期にトップシェアを獲得したという。
交換レンズはキットレンズを中心に販売が伸びたほか、高価格帯レンズも順調に推移した。
カメラ関連の販売台数は、デジタル一眼レフカメラが429万台(前期367万台)、交換レンズが636万台(前期545万台)、コンパクトデジタルカメラが1,426万台(前期1,151万台)。
精機事業は売上高2,086億1,300万円(前期比39%増)、営業利益27億1,100万円(前期は損失)。その他の事業は売上高250億7,100万円(前期比20.1%増)、営業利益は42億5,800万円(前期比152.7%増)。
今年度は売上高9,400億円(前年同期比5.9%増)、営業利益680億円(前年同期比25.8%増)、経常利益700億円(前年同期比25.4%増)、当期純利益420億円(前年同期比53.8%増)を見込む。震災で影響を受けたサプライチェーンの再生・強化を図り、電力供給状況への対応も配慮しながら、さらに強固な生産体制の確率を図るという。
2011/5/12 18:57