リコー、「GXR」「GR DIGITAL III」機能拡張ファームウェアを公開

〜追尾AFを追加。GXRには「ハイコントラスト白黒」など

 リコーは28日、ユニット交換式デジタルカメラ「GXR」およびコンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL III」の機能拡張ファームウェアを公開した。

GR LENS A12 28mm F2.5を装着したGXRGR DIGITAL III

 24日の予告通り最新ファームウェアを公開した。更新内容に24日の予告から変更はない。追加機能のマニュアルはダウンロードページからPDFファイルを入手できる。

GXR機能拡張ファームウェア第3弾(Ver.1.33)

・全カメラユニット共通

  • シーンモードに「ソフトフォーカス」、「クロスプロセス」、「トイカメラ」、「ミニチュアライズ」、「ハイコントラスト白黒」の5種類を追加した
  • AE/AFターゲット移動に、被写体を自動追尾する追尾ターゲット機能を追加した
  • AE/AFターゲット移動時に削除ボタンを押すことで、ターゲット位置のリセットとターゲット移動のキャンセルができる機能を追加した
  • 画像再生時、撮影時のAE/AFターゲット位置を中心に拡大表示する機能を追加した

・GR LENS A12 28mmおよびGR LENS A12 50mmカメラユニットのみ

  • ズームボタンに露出補正もしくはホワイトバランスを割り当てられるようにした

GR DIGITAL III機能拡張ファームウェア第4弾(Ver.2.30)

  • シャッターボタンの半押しで追尾対象を決定すると、カメラが自動で追尾してピントを合わせ続ける被写体追尾AFを追加した
  • Fn.ボタンの機能割り当てに「AF/被写体追尾AF」切り替え機能を追加。マルチAFまたはスポットAFと交互に切り替えられるようにした
  • シーンモード時にADJ.レバーで設定変更可能な機能を追加。ダイナミックレンジダブルショット、クロスプロセス、ハイコントラスト白黒などでISO感度や画質などの設定をADJ.レバーで変更できるようにした
  • マニュアルホワイトバランスの取込エリア選択機能を追加。基準として読み取るエリアを「全域」または「スポット」から選択可能にした
  • セルフタイマーのスタート後も電子水準器を表示するようにした

GXR追加シーンモードの実写サンプル

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
ソフトフォーカス
クロスプロセス
トイカメラ
ミニチュアライズ
ハイコントラスト白黒
オート(参考)

 GXRは、対応する交換ユニットシステムのベースボディとなる製品で、バッテリー、液晶モニター、内蔵ストロボ、SDHC/SDメモリーカードスロットなどからなる。発売は2009年12月。実勢価格は3万100円前後。

 GR DIGITAL IIIは、1/1.7型の有効1,000万画素CCDセンサー、35mm判換算28mm相当、開放F1.9の単焦点レンズ、3型92万ドットの液晶モニターなどを採用するコンパクトデジタルカメラ。発売は2009年8月。実勢価格は5万1,800円前後。



(本誌:鈴木誠)

2011/3/28 14:20