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InterBEE2010でデジタルカメラの動画撮影アクセサリーなどが多数展示

〜パナソニックのマイクロフォーサーズビデオカメラも一般向けに初披露

 InterBEE2010(国際放送機器展)が17日に幕張メッセで開幕した。ここではデジタルカメラ関連の展示内容をお伝えする。

会場入り口 会場内の様子
会場の幕張メッセ

 InterBEE2010は、業務向け映像および音響機器に関する国内最大のイベント。会場は千葉県の幕張メッセ。期間は11月17日〜11月19日。時間は17日と18日が10時〜17時30分、19日が10時〜17時。入場料は無料(登録制)。主催は社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)。

 InterBEE2010は過去最多となる824社(1,345小間)が出展。期間中に3万人超の来場者を見込む。

 なお、ソニーがInterBEE2010で発表した「スーパー35mmCMOSセンサー搭載NXCAMカムコーダー」については別記事でレポートしている

パナソニックのマイクロフォーサーズビデオカメラ

 パナソニックブースでは、12月に発売するマイクロフォーサーズマウント搭載のデジタルビデオカメラ「AG-AF105」を展示していた。国内で一般ユーザーが操作を試せるのは、InterBEE2010が初めてとなる。

パナソニックブース

 AG-AF105は、パナソニックではもっとも大きな撮像素子を搭載する業務用デジタルビデオカメラ。16:9でフルHD(AVCHD記録)が撮影できる。価格は83万7,900円。会場ではパナソニック製レンズに加えて、オリンパス、カールツァイスなどのレンズでの操作を試すことができる。

 動画に最適化した新設計のセンサーを採用した。ローパスフィルターなどの特性もLUMIX用とは異なるという。また画像処理エンジンもヴィーナスエンジンFHDなどとは全く別物とのことで、同社の「AVCCAM」シリーズ(AVCHD記録の業務用デジタルビデオカメラブランド)の絵作りを踏襲しているという。また、ユーザーインターフェースもAVCCAMと比較的似た形になっているという。

AG-AF105。LUMIX G VARIO HD 14-140mm F4-5.8 ASPH. MEGA O.I.S.を装着したところ LUMIX G Fisheye 8mm F3.5を装着
業務用機らしく多くのスイッチ類を備える 液晶モニターの表示例
マウントアダプターを介して、オリンパスのZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWDを装着した展示もあった グリップ側
HD-SDI端子も備える SDXC/SDHC/SDメモリーカード対応のダブルスロットを搭載
マウント部分

 AG-AF105のコーナーには、マイクロフォーサーズマウントのカールツァイス製シネレンズ「コンパクトプライム」を展示していた。これまで、コンパクトプライムはPLマウントだったが、AG-AF105などに直接装着が可能となっている。18mm、28mm、50mmを展示していた。

マイクロフォーサーズマウント用のカールツァイスコンパクトプライムも試せる。28mmが付いていた ケース内には、18mmと50mmのマイクロフォーサーズ用コンパクトプライムがあった

キヤノンは「EOS 60D」などをアピール

 キヤノンブースでは、デジタル一眼レフカメラの新製品「EOS 60D」を中心にEOSムービーの試写コーナーを設けていた。

キヤノンブース

 加えて未発売のレンズ「EF 70-300mm F4-5.6 L IS USM」、「EF 8-15mm F4 L Fisheye USM」、「EF 300mm F2.8 L IS II USM」を展示してあるカメラに装着して試すことができた。

9月に発売したEOS 60Dも展示
EOSシリーズの撮影を試すことができる 発売前のレンズも試写可能。ただし、画像の持ち帰りはできない
EF 8-15mm F4 L Fisheye USM(2011年3月発売) EF 70-300mm F4-5.6 L IS USM(19日発売)も人気だった
EOSムービーの仕様

 そのほか、アップルの動画編集ソフト「Final Cut Pro」用のフォーマット変換プラグイン「Plugin-E1」の新バージョン1.1をアピールしていた。新バージョンではEOS 60Dに対応したほか、「切り出しと転送」画面にExif情報を表示可能になった。またマルチコアCPUに対応し、ProRes422への変換が高速化した。

Plugin-E1はVer.1.1でマルチコアへの対応などを実施した Plugin-E1の画面

 キヤノンブースでは、19日13時30分からEOSムービーによるテレビドラマ「東京リトル・ラブ」のスタッフによるセミナーを実施する。また16時からはセミナー「EOSムービーにおけるピクチャースタイルの色作りのノウハウ」を行なう。

同社ブースで実施するセミナー 撮影監督の尾道幸治氏がAKB48「桜の栞」のプロモーションビデオを例に解説したセミナー「EOSムービーにおけるピクチャースタイルの色作りのノウハウ」も人気

アオリができるホースマンのアダプター

 駒村商会ではホースマンの「ティルト&シフト・レンズコントロールシステムTS-pro」を展示していた。発売は2011年1月。価格は蛇腹部分、ベースロッドなどがセットで36万5,400円。

TS-proをパナソニックのAG-AF105に装着したところ(パナソニックブースでの展示)

 PLマウント、マイクロフォーサーズマウント、EFマウント(発売日未定)、Fマウント(発売日未定)のカメラに装着可能。カメラ側のマウントは交換式で、各1万2,600円〜1万6,800円。対応レンズは、ペンタックス645マウント、PLマウント(発売日未定)、M39マウント(発売日未定)、マミヤ645マウント、ハッセルブラッド、EFマウント、Fマウント。各レンズマウントは3万4,650円〜4万5,990円。

 高さ調節可能なベースユニットにカメラボディを装着して、アオリとシフトができるアダプター。チルトは前20度、後15度、左右各15度。シフトは左右各30mm、上下各15mm。

 なお、マイクロフォーサーズのカメラへの装着時のみすべての対応レンズを使用できる。それ以外のカメラに装着した場合は、イメージサークルの関係で中判用レンズのみ使用可能となる。

EOS用の録画開始/終了リモコン

 プロ機材ドットコムは、オリジナルの製品としてEOS 5D Mark IIとEOS 7Dに対応した録画のスタート/ストップの操作ができるリモコン「REC-R1」を展示していた。価格は1万6,800円で12月に発売する。

REC-R1。スイッチと受信機からなる スイッチの付いたグリップには三脚ネジが付いており、カメラのボトムグリップとしても使用できる。2段の伸縮が可能

 録画の開始と終了を本体のボタンで操作した場合に発生するカメラブレを抑えるためのアイテム。送信機と受信機は有線接続する。受信機はホットシューに装着可能。受信機とカメラ間は赤外線で通信する。

 リモコンのスイッチはグリップに付いているが、スイッチのみを取外して三脚のパン棒などに装着することも可能。受信機を2台用意し、1つのリモコンから分岐して接続すると2台のカメラを同時に制御できる。3D撮影といった同期が必要な撮影に向くという。

 また、フォローフォーカス使用時にレンズのリングに装着する「シリコンゴムリングギヤSK-SG」も試すことができる。5,040円で近日中に発売する。内径80mm、70mm、60mmの3本セット。

レンズのピントリングに装着したSK-SG

 レンズ側に装着していたギヤリングをシリコンゴムに置き換えた製品。各社のフォローフォーカスで使用可能。ゴムのリングは歯車になっていないが、フォローフォーカス側の歯車とは摩擦によって滑らずに動作する。振動を吸収するメリットもあるという。

比較的低価格の動画撮影用サポートシステム

 ライトアップでは、同社取扱いの撮影リグブランド「レッドロックマイクロ」(redrockmicro)のライトバーションという新シリーズ「レッドロックナノ」(redrocknano)を展示していた。

レッドロックナノの一例。左から「ローダウンデラックス」(7万3,185円)、「ローダウン」(3万6,330円)、「ランニングマン」(6万9,510)。

 レッドロックマイクロよりも低価格なため、気軽にレンズ交換式デジタルカメラによる動画を始めたいユーザーに向くという。

 また「ナノフォーカスズームレバー」(5,334円)も新製品。レンズギアに装着することで、レンズのリングをレバーで回すことができる。フォローフォーカスと組み合わせなくても使用可能。リングを直に操作した場合のブレなどが軽減できるという。

ナノフォーカスズームレバー

 ライトアップのオリジナル製品として、リグに搭載した各種機器にVマウントバッテリーから電源を供給できる「BP-V3」も展示。EOS 5D Mark IIとEOS 7Dに対応する。本体のみの価格は5万9,850円。リグへの装着部品を含む「BP-V3+マイクロバランスプラス」(9万2,400円、バッテリーを縦に装着)と「BP-V3+トライポッドプラットフォーム」(8万7,150円、バッテリーを横に装着)も用意する。

BP-V3+トライポッドプラットフォーム。バッテリーの上にある薄い部分が本体

 外部モニター用の14V、信号変換器用の12V、カメラ用の8Vという3つの出力が可能。それぞれの端子形状は異なり、誤接続を防げるという。

EOS用の撮影リグがバージョンアップ

 テクニカルファームのブースでは、ドイツKINOMATIKのデジタル一眼レフカメラ用撮影リグ「MOVIEtube PR Production」をベースにした「MOVIEtube PR Production HD [TFスペシャル]」のVer.IIを展示していた。8月から発売しており、基本セットの価格は78万7,500円。

「MOVIEtube PR Production HD [TFスペシャル]」のVer.II

 「EOS 5D Mark II」または「EOS 7D」の撮影で、業務用ビューファインダーを使用できる撮影リグ。従来製品では、信号変換器や電源分配機などをそのまま積み重ねて搭載していたが、Ver.IIでは1つのボックスに変換装置類を収めることでコードが表に出ず使い勝手が高まったという。

 同リグはVマウントのバッテリーからカメラ、EVF、外付け液晶モニター、信号変換器類に電源を供給できる。今回新たにバッテリーの残量メーターも設けた。

これまで積み上げて搭載していた信号変換器や電源分配機などを1つのボックスに収めた 表に露出していたコード類が大幅に減った
バッテリーメーターも新設している

 基本セットには、MOVIEtubeHD本体、15φロッドバー×2本、HDMIケーブル類、カメラ用DCケーブルが含まれる。

マンフロットはジーナスの可変NDフィルターを展示

 マンフロットブースでは、香港GENUS(ジーナス)の一眼レフカメラ用リグを展示していた。すでに10月26日から取扱いを開始している。本社は香港だが、設計はイギリスで行なっているブランド。

ジーナス製リグの一例。「ショルダーマウント・システムGCSMK」(手前)。価格は10万5,000円

 肩載せ式のリグを始めマットボックス、フィルタートレイ、フォローフォーカス、ルーペファインダー、などをラインナップしている。各パーツごとの購入も可能。

 ジーナスでは可変NDフィルターも発売している。2枚のサーキュラーPLフィルターを使用し、最大4段分の減光を行なえるというフィルター。回転させることで無段階に透過量を調節できる。82mm/77mm/72mm/67mm/62mm/58mm/52mmをラインナップする。価格は1万500円〜2万475円。

可変NDフィルター。もっとも明るくしたところ(左)ともっとも透過量を減らしたところ(右)

 また、マンフロットブランドのビデオ雲台「504HD」も展示。8月に発売済で価格は6万8,250円。デジタル一眼レフカメラなど底面が横に長いカメラにも対応したビデオ雲台。雲台上部の面積を広くしたことで、よりカメラが安定するという。

504HD。“口”の形状にすることでトッププレートの面積を増やした 504HDと脚のセットも用意。手前はカーボン三脚、奥はビデオ用三脚

 上部の面積を広くするために、独自の「ブリッジングテクノロジー」と呼ばれる橋渡し構造を採用。トッププレートを両側面で支えて雲台中央部を中空にすることで剛性の確保と軽量化を両立させたとしている。カウンターバランスはフリーを含む4段階。耐荷重は7.5kg。カーボン三脚およびビデオ三脚とのセットパッケージも用意する。

デジタル一眼レフカメラの搭載を考慮したビデオ雲台

 ザハトラー・ジャパンはビデオ雲台の新製品「シネDSLR」(Cine DSLR)を展示。発売は12月中旬で、価格は17万3,250円。

シネDSLR

 型名にあるとおり、デジタル一眼レフカメラをより安定して装着できるようにしたという製品。雲台の本体部は既存の「FSB6」とほぼ同じだが、新に「DSLRプレート」と呼ばれるカメラプレートを採用した。ベースプレートにカメラの背面から押えるパーツを追加したことで、カメラの位置ずれを防止する。

 また、ベースプレートのカメラ装着位置が従来タイプよりも高くなっているため、大きなレンズでも干渉せずに装着できるとしている。カメラプレートは22cmの幅でスライドできる。なお、DSLRプレートは単体でも1万5,750円で発売する。

ベースプレートはカメラが載る部分が高くなっている 背面からカメラを抑えるパーツも追加している

 耐荷重は重心高75mm時で6.9kg。カウンターバーランスはフリーを含む11段階。ドラッグはフリーを含む4段階。三脚とのセットパッケージも用意する。

テレビカメラ用ケースのデジタルカメラ対応版

 三友では、同社が国内総代理店を務める米ポータブレイス(Porta Brace)のデジタルカメラ対応ショルダーバッグを展示していた。いずれも11月に発売する。

デジタルカメラ対応バッグの一例。デジタルカメラキャリングケース「CS-DC1」(左)、デジタル一眼レフカメラキャリングケース「SLR-1」(右) SLR-1の内部。自在に曲がる仕切が付属する。フタ部分にはメモリーカードなど用のポケットも装備

 ポータブレイスは、テレビカメラやポータブルミキサーなどのバッグを主力とするカメラバッグブランド。国内でもテレビ局などが定番として使用しており、コーデュラナイロンやプラスチックのフレームの使用による高い保護性能を謳う。

 今回は従来のビデオカメラ用バッグをベースに、デジタル一眼レフカメラの収納に配慮したパーツなどをセットにした。カラーはブルーとブラック。同ブランドでデジタルカメラ用を謳うバッグは初めて。曲げることのできる仕切、レンズの下に置くクッション類、レンズポーチ、レンズキャップポーチ、ケーブルバインダーなどが付属する。

バッグの付属品。デジタルカメラ用とあって、カメラにレンズを装着したまま収納した際にレンズの下に置くクッション(右端)などのアクセサリーを同梱している ショルダーストラップのパッドはかなり厚め

 ラインナップは「デジタルカメラキャリングケース」(4タイプ)、「デジタル一眼レフカメラキャリングケース」(2タイプ)、「デジタル一眼レフカメラオーガナイザー」(3タイプ)の3シリーズ。デジタルカメラキャリングケースのみソフトパッドタイプとなっており、プラスチックフレームは底部のみに使用している。

 価格の一例は、もっとも低価格なデジタルカメラキャリングケース「CS-DC1」(内寸31×17×17cm)が1万9,110円、同「CS-DC3U」(内寸45×17×21cm)が2万8,665円、デジタル一眼レフカメラキャリングケース「SLR-1」(内寸33×16×20cm)が4万7,985円、もっとも大型のデジタル一眼レフカメラオーガナイザー「DCO-3」(46×30×24cm)が4万6,620円。

可変NDフィルターを試せるケンコー

 ケンコーブースでは、フォトキナ2010でも展示していた可変NDフィルター「Variable NDX ND2.5-ND1000」を参考出品していた。発売時期は未定。フォトキナ2010では2010年内の発売をアナウンスしていたが、CP+2011(2011年2月9日〜12日)で詳細を発表するという。

 露出倍数を露出倍数を2.5〜1,000の間で連続可変できるNDフィルター。今回のブースでは77mm径を手にとって試すことができる。

Variable NDX ND2.5-ND1000。もっとも明るくしたところ(左)ともっとも暗くしたところ(右)



(本誌:武石修)

2010/11/18 14:04