3D対応製品の販売台数構成比、デジカメはレコーダーに次ぐ2位


2009年8月発売のFinePix REAL 3D W1

 BCNは5日、2010年7月の3D対応製品台数構成比を発表した。全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」をもとにしたもの。

 2010年7月における3D対応モデルの台数構成比が最も高かったのはレコーダー(2.9%)で、デジタルカメラ(2.0%)、薄型テレビ(1.3%)と続く。

 デジタルカメラの3D比率は、金額構成比で最も高い数値となった。先行した富士フイルムの製品に加え、ソニーNEXシリーズが1つのレンズで3D写真を撮影できる方式で参入し、構成比が拡大したためとしている。

 富士フイルムは、2つのレンズで3D映像を撮影できるコンパクトデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W1」を2009年8月に発売。2010年6月にソニーが発売したレンズ交換式デジタルカメラ「NEX-5」および「NEX-3」は、7月1日のファームウェアアップデートで「3Dスイングパノラマ」に対応した。3Dスイングパノラマは、1回のスイングで視差を利用した3D画像を生成するパノラマ撮影機能。


NEX-5NEX-3

 またBCNのデータによると、デジタルカメラにおける3D対応機種と3D非対応機種の平均単価を比較した「価格プレミアム」は2.6倍で、薄型テレビに次いで高い数値になった。だが、安価な3D対応製品が近く発売になり、今後価格プレミアムは小さくなるものとしている。価格プレミアムの数値は「3D対応機種の平均単価/3D非対応機種の平均単価」で算出。

 ソニーは、NEXが搭載する3Dスイングパノラマ機能に加え、カメラ内で3Dライクな画像再生が可能な「スイングマルチアングル」を搭載したコンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-WX5」および「同DSC-TX9」を8月7日に発売する。

 BCNでは、今秋からのPC市場における各社の3Dラインナップ拡充、デジタルビデオカメラおよびゲーム機の対応製品登場などにより、本格的な3D市場の立ち上がりを年末商戦からとしている。



(本誌:鈴木誠)

2010/8/5 13:22