ソニー、第1四半期はサイバーショットなど振るわず赤字に


組織再編前(左)と組織再編後(右)のセグメント(ソニー提供)

 ソニーは30日、平成21年度第1四半期(2009年4月1日~2009年6月30日)の連結業績を発表した。

 売上高は1兆5,999億円(前年同期比19.2%減、以下同)、営業損失は257億円(前年同期は734億円の黒字)、純損失は371億円(前年同期は350億円の黒字)。2008年9月以降の世界的な景気後退や円高の影響で減収になった。また売上減に加え、円高の影響680億円、構造改革費用334億円、持分法適用会社の業績悪化分173億円などで営業赤字となった。

 ソニーでは4月1日付けで組織再編を実施したため、各分野の平成20年度第1四半期における数値を当四半期の表示に合わせて修正している。

 デジタルカメラなどを含むコンスーマープロダクツ&デバイス分野の売上高は7,734億円(27.3%減)、営業損失は20億円(前年同期は361億円の黒字)。世界同時不況や価格競争の激化を受けて減収となった。製品別ではサイバーショット、ブラビア、ハンディカムが減収となった。

 営業損失は、減収および円高が主な要因。構造改革費用を除いたベースで損益が悪化した製品は、サイバーショット、イメージセンサー、ハンディカム。一方、コスト削減によりブラビアの損益は改善した。

 なお、サイバーショットの販売台数は500万台(18%減)だった。通期では2,000万台(9%減)の販売を目指す。

 ネットワークプロダクツ&サービス分野は、売上高2,468億円(37.4%減)、営業損失397億円(前年同期は46億円の黒字)。減収要因は、ゲーム事業とVAIOの売上減。PSPおよびPS3のハード、ソフト全体の販売数が減少したほか、VAIOは販売台数減に加えて、単価下落と円高が響いた。

 B2B&ディスク製造分野は売上高991億円(28.4%減)、営業損失は124億円(前年同期は89億円の黒字)。円高に加え、放送および業務用機器とゲーム向けディスクの販売が不振だったため。

 映画は売上高1,700億円(6.5%増)、営業利益18億円(前年同期は83億円の赤字)。「天使と悪魔」および「ターミネーター4」の興行収入が加わり増収となった。また、テレビ番組の収入増も黒字の要因。

 音楽は売上高1,088億円(96.1%増)、営業利益は54億円(15.6%増)。ソニーミュージックエンタテインメントを完全子会社として連結したことが大幅増収の要因。

 金融は売上高2,276億円(24.3%増)、営業利益は482億円(57.7%増)。ソニー生命の増収や、保有契約高が堅調に推移したことによる保険料収入が売上増に繋がった。

 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは売上高16億8,400万ユーロ(40%減)、純損失2億1,900ユーロ(前年同期は600万ユーロの黒字)。景気後退を受け、特に中南米地域を中心とした全地域で販売台数が大幅に減少し業績が悪化した。

 通期の予想は売上高7兆3,000億円(6%減)、営業損失1,100億円(前年は2,278億円の赤字)、純損失1,200億円(前年は989億円の赤字)。事業環境が不透明なことから5月14日発表の予想を据え置いており、引き続き2年連続の最終赤字を見込む。

 当四半期の設備投資額は572億6,500万円(26.3%減)、研究開発費は998億1,600万円(19.7%減)だった。通期ではそれぞれ2,500億円(25%減)、4,800億円(3%減)を見込む。

 



(本誌:武石修)

2009/7/30 18:44